パレート図とは、例えば、売上が大きい製品カテゴリから順に売上と、その累積割合を可視化した上記のようなチャートを指しています。
このような可視化を行うことで、売上の上位を占める製品カテゴリを理解して、例えばそれらの販売活動や在庫管理の優先度を高める判断に役立てるといったことができます。
このとき、集計対象は売上に限られているわけではなく、頻度に関するもの(例:購買回数、クレーム回数、など)や利益など多岐に渡り、同様に集計を行うグループも多岐に渡ると言えます。
また、このようなチャートを作成することで、例えば売上の大半が上位の製品カテゴリによってもたらされる「パレート」型のビジネスになっているか、上位の製品カテゴリの売上が全体の売上に占める割合が低く、様々な製品カテゴリによって売上が構成される「ロングテール」型のビジネスになっているか、ということも理解することができます。
このノートでは、パレート図の作成方法を紹介します。
今回は、以下のように各行が1つの製品に対する注文を表している、スーパーストアの購買履歴データを使って、製品サブカテゴリの売上を集計して、パレート図を作成していきます。
まずは製品サブカテゴリごとに売上を集計して、売上が大きいものから順に並べていきます。
チャート・ビューに移動し、タイプに「バー」、X軸に「製品サブカテゴリ」、Y軸に「売上」、ソートに「Y1軸」を選択します。
売上が大きい製品サブカテゴリから順に売上を可視化することができました。
続いて売上の累積割合を追加します。
Y軸に「売上」を選択します。
追加した「売上」のY軸メニューから表計算を選択します。
計算のタイプに「累計」、値の集計方法に「合計値の割合」を選択し、適用します。
売上の累積割合を追加することができましたが、売上とは単位が異なることもあり、また現在のバー・チャート・タイプが「積み上げ」となっており、累積割合が売上に積み重なっており、分かりづらくなってしまっています。
そのための売上の累積割合をY2軸として設定します。
Y軸メニューからY1/Y2軸の設定を選択します。
列の設定ダイアログが開いたら、「Y2軸」にチェックをつけて適用します。
続いて、累積割合のマーカーをバーからラインに変更するために、Y軸メニューからマーカーを選択します。
マーカーの設定ダイアログが開いたら、ラインを選択し適用します。
パレート図を作成することができましたが、累積割合の凡例名が、売上となっていて、分かりづらいので変更します。
Y軸メニューから列名の編集を選択します。
列名を「売上の累積割合」に変更し、適用します。
凡例名をアップデートして、パレート図を作成することができました。