ARPU(1ユーザーあたりの平均収益)

ARPUとはAverage Revenue Per Userの略で、顧客1人から得られる平均的なMRR(月間定期収益)となり、以下の計算から求めることができます。

なおARPUはARPC(Average Revenue Per Customer)やARPA(Average Revenue Per Account)と呼ばれることもあります。

ARPUは1ユーザーから得られる収益の質の高さを表しています。

ARPUの計算方法

データの概要

今回のサンプルデータはサブスクリプション型のビジネスの支払いデータです。データはこちらのページからダウンロードできます。

このデータは、一行が一人の顧客の月ごとの支払い履歴を表していて、列には以下の情報があります。

  • 顧客ID
  • 支払い日
  • 支払いプラン
  • 支払い金額

MRRの集計

前述したように、ARPUの計算には、MRR(月間定期収益)の情報が必要です。

MRR(月間定期収益)は、それぞれのユーザーが払った金額の月々の合計値になるため、月々の支払い金額を計算するだけで簡単に計算できます。

支払い日の列ヘッダーメニューから、「集計」を選択します。

集計のダイアログが表示されたら、グループに「支払い日」を選択し、日付の単位に「月」で切り捨てを選択します。

続いて値に、「支払い金額」を選択し、集計関数には合計値(SUM)を選択します。

最後に列名をMRRに変更して、プレビューボタンをクリックします。

これでMRRを集計するための設定ができました。

顧客数の集計

続いて、ARPUの計算に必要な顧客数の情報を集計します。

集計のダイアログの値に「顧客ID」を選択し、集計関数に「一意な値の数(UNIQUE)」を選択します。

続いて、編集アイコンをクリックして新しい列名を「顧客数」に変更のうえ、実行ボタンをクリックします。

ARPUの計算に必要なMRRと顧客数を集計できました。

ARPUの計算

最後にARPUを計算するために、MRRの列ヘッダーメニューから、「計算を作成」の「標準」を選択します。

計算を作成のダイアログが開いたら、計算エディタにMRR / 顧客数と入力します。

最後に、「新しく列を作成」にチェックが付いていることを確認し、列名を「ARPU」に設定のうえ、「この列の後に作る」を最後の列に変更し、実行します。

ARPUを計算することができました。

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