データタイプをロジカル型に変換する方法

ロジカル型は“Yes”か“No”で答えられる、2つの値をとるデータタイプのことで、Yesの場合は「TRUE」、Noの場合は「FALSE」になります。

例えば、下記の例では返品された注文はTRUE、返品されていない注文はFALSEとなっています。

ロジカル型にすることで、チャートで可視化する際にTRUEの割合を可視化できたり、アナリティクスのロジスティック回帰を使うこともでき、分析の幅が広がります。

例:バーチャートのY軸にロジカル型を割り当て、TRUEの割合を可視化

例:ロジスティック回帰

下記に、データタイプをロジカル型に変換する方法をご紹介します。

データの値がYesかNo、または0か1の時のロジカル型への変換方法

データの値がYesかNo、または0か1の時はデータタイプの変換で簡単にロジカル型にすることができます。

例えば、下記のように返品されている場合は値が0、返品されていない場合は値が1となっているデータがあります。

返品(Returned)の列ヘッダメニューからデータタイプを変換のLogical(論理値)タイプに変換を選択します。

計算を作成(Mutate)のダイアログが表示され、計算エディタにはstr_logicalというデータタイプをロジカル型に変換してくれる関数が入力されています。

この関数は便利で、値が“0”か“1”しかとらない時は、0の場合は「FALSE」に、1の場合は「TRUE」に変換してくれます。

もし、値が“Yes”か“No”しかない場合は、Yesが「TRUE」に、Noが「FALSE」に変換します。

実行するとデータタイプが「numeric」から「logical」に変換され、値もTRUEかFALSEに変わっています。

数値列の時のロジカル型への変換方法

例えば、売上が「1000ドル以上かどうか」行ごとにラベルをつけたいことがあります。

そういった時にも、売上が1000ドル以上の場合は「TRUE」に、売上が100ドルより小さい場合は「FALSE」にしたロジカル型が使えます。

売上(Sales)の列ヘッダメニューから計算を作成を選択します。

計算を作成のダイアログが表示され、計算エディタには列名が入力されています。

計算エディタに下記の式を入力して、実行します。

Sales >= 1000

これにより、売上が1000ドル以上かどうかをTRUE、FALSEで表すロジカル型の列を作ることができます。

売上が1000ドル以上の注文(行)は値がTRUEになっています。

カテゴリーの時のロジカル型への変換方法

例えば、国がUnited Statesの行にラベルをつけたいとします。

ここでも、国が“United States”の場合は「TRUE」に、国が“United States以外”の場合はFALSEにしたロジカル型が使えます。

国(Country)の列ヘッダメニューから計算を作成を選択します。

計算を作成のダイアログが表示され、計算エディタには列名が入力されています。

計算エディタに下記の式を入力して、実行します。

Country == "United States"

ちなみにExploratoryや裏で利用しているR言語では、イコールを示す際、2つ利用する必要があります。

これにより、国が“United States”かどうかをTRUE、FALSEで表すロジカル型の列を作ることができます。

国が“United States”の注文(行)は値がTRUEになっています。