表計算:移動平均の引き方

時系列データのトレンドを可視化するときによく使われる「移動平均」を紹介します。

移動平均とは、ある一定期間ごとの平均値を期間をずらしながら求めたものです。移動平均は長期的な傾向を表す滑らかな曲線を描いてくれるため、トレンドを理解しやすくなります。

サンプルデータとしてAppleの株価データを使用していきます。

このデータは1行が1日の株価を表しています。

チャートを新規作成し、タイプにラインを選択します。

X軸にdateを選択し、集計単位に「丸め処理の日」を選ぶことで、日単位にデータを見れるようにします。

次に、Y軸には調整済み株価である「adjusted」を選択し、集計関数に「平均値」を選びます。

株価の推移が可視化されました。

大まかなトレンドを理解するために、表計算の「移動平均」を可視化していきます。

Y軸の2つ目のドロップダウンに先ほどと同様に、「adjusted」を選び、集計関数には「平均値」を選択します。

Y軸のメニューからクイック表計算の移動平均を選択します。

株価の移動平均を可視化することができました。

クイック表計算から適用した移動平均のウィンドウサイズは5となっているため、現在は5日移動平均が可視化されています。ちなみに、現在は集計単位が「日」になっていますが、集計単位が「週」の場合は5週間の移動平均になります。

ウィンドウサイズを変更したい場合は、表計算を適用している列の下にある「表計算:移動平均 (5) 」をクリックします。

ウィンドウサイズを「14」に変更します。

ウィンドウサイズの値を大きくすることで、より線が滑らかになり大まかなトレンドを可視化することができました。

個々のデータポイントがどこにあるのかという細かいデータの傾向よりも、データの大まかな傾向を知りたいときは、移動平均は便利な機能です。

しかし、移動平均はウィンドウサイズを大きくすればするほど元の曲線より短くなってしまうことに注意が必要です。