Exploratoryのチャートの中で、Y軸に割り当てられた列の数値に以下のような表計算を適用することで、様々な視点からデータを可視化していくことができます。
このパートでは従業員データを使用します。
例えば、バーチャートにて職種ごとの人数を色を使って性別ごとに可視化しているとします。
職種ごとに男女間の数が違うことがわかりますが、それぞれの職種ごとに男女間の「割合」をみたいとします。
そんなときに表計算の「割合」という機能が使えます。
Y軸のメニューから表計算を選択します。
計算のタイプに「割合 (%of)」を選び、値の集計方法を「合計値 (sum)」にして適用します。
これにより、職種ごとの男女間の割合を可視化することができました。
次に、職種ごとの月収の平均値は、全体の平均値と比べてどれくらい多いのか低いのかを可視化したいとします。
そういったときには、表計算の「差」という機能が使えます。
Y軸のメニューから表計算を開き、計算のタイプを「差」にし、差の集計方法に「平均値 (mean)」にして適用します。
全体の月収の平均値にくらべて、それぞれの職種の月収の平均値が高いのか低いのかを可視化することができました。
データを変え、企業の株価データを使用します。
このラインチャートでは、月ごとの株価の平均価格を色を使って企業ごとに分けて可視化しています。
※フィルタを使って2019年9月1日以前にしています。
フィルタ機能についてはこちらをご覧ください。
このチャートを見ると、GoogleとAmazonの株価が高いため、その他の企業の株価があがっているのかどうかを理解するのは難しいです。
判例からGoogleやAmazonをクリックして非表示にしてみると、それ以外の企業も株価が上昇していることがわかります。
ここで、それぞれの企業の株価がこのデータの最初の年、つまり2015年1月1日に比べて何パーセント増えているのか(減っているのか)知りたいとします。
そんなときに使えるのが表計算の「差の割合」です。
Y軸のメニューから表計算を開き、計算のタイプを「差の割合」にし、差の割合の集計方法に「最初の値(first)」にして適用します。
これにより、株価の最初の値(2015年1月1日)に比べた成長率を可視化することができました。
NETFLIXとAmazonの成長率が高いことがわかります。
このチャートは、フィルタ機能をつかって2019年のFacebookの株価を可視化しています。
このチャートでは、細かな株価の変動を理解することはできますが、より大まかなトレンドを掴みたいとします。
そんなときに使えるのが、表計算の「移動計算」です。
Y2軸に、Y1軸と同じ株価の列を割り当てます。
新しく作ったY2軸のメニューから表計算を開き、計算のタイプを「移動計算」にし、移動計算の集計方法に「平均値 (mean)」にします。
ウィンドウサイズは、移動平均で使用する区間(X軸の値)のことを指し、今回はウィンドウサイズを’ 20 ’にします。そのため、20日の平均値をずらしながら求めることを意味します。
移動平均をチャートに可視化できました。
Facebookの株価は緩やかに伸びていて、大きな上昇は2回あったことがわかります。
他にもExploratoryを始めるにあたって役に立つチュートリアルがあります。
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