前書き

このNoteは、株式会社ネオキャリアの分析啓蒙活動の一環として行った EDA Salon のレポートを、作成者の代理としてパブリッシュしたものになります。

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こんにちは。ネオキャリアの鈴木と申します。 第7回で投稿発表者に選んでいただけたことにすっかり味を占め、のこのことやってきました。

今回のテーマ

今回のテーマは、「もしも僕がYouTuberになるとしたら」です。もし僕がYouTuberになるとして、どうしたら最短で人気YouTuberになることができて、若い子にモテモテになれるかという邪な考えからこのテーマが生まれました。

人気YouTuberの定義

一般的に人気YouTuberといわれる方は、以下のような定義に当てはまるのではないかという仮説を立てました。

・動画の再生数が多い

・動画の高評価の数が多い

・動画に対してのコメントが多い

日本とアメリカの違い

今回のデータには日本とアメリカのデータが入っていました。

今回は日本のデータに絞り、日本で人気YouTuberになることにします。

データの前処理

・video_idで一意なIDで抽出

・comments_disabled、ratings_disabled、video_error_or_removedをFALSEにフィルタリング

日本で人気なジャンルを調べる

まずは日本のビュー数上位の動画を抽出してみました。

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見てみると、どうやら日本の動画ではなく海外アーティストのMVや映画のトレーラーが人気なようです。

ただ、自分には音楽や芸術の才能が全くないので、この分野で成功するのは難しそうです。そこで、categoryからMusic、Entertainment、Film&Animationを除外してみました。

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今度はScience&TechnologyとSportsのジャンルが増えてきました。Science&Technologyはかなりお金をかけて制作しているもの、Sportsは実際の試合のハイライト系の動画が多く、著作権的な問題もあるので、この分野で勝負するのもなかなか厳しそうです。Science&TechnologyとSportsも取り除いてみましょう。

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やっとちらほら日本語タイトルの動画が出てきはじめました。People&Blogsは芸能界のゴシップ的なネタが多く、芸能界に全く興味のない僕がこの分野で戦えるとは思えません。削除します。

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かなりComedyが増えてきました。タイトルを見てみると、「〇〇やってみた」であったり、「チャレンジしてみた」「みんなで〇〇ゲームをやる」等の内容が多く、「自分でやる気にはならないけれども、人がやっているのを見るぶんにはおもしろい」系の動画が多くランクインしている印象でした。どちらかというとアイデア力が試されており、面白そうなので今回はComedyの分野で勝負してみることにします。

日本のComedyの分野で人気なYouTuber

チャンネル名で区切って、トレンド上昇回数と再生回数でグラフを出してみました。

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YouTubeを開くとよく出てくるチャンネル名が並んでいます。トレンドへの上昇回数(青)で降順に並べていますが、見てみると総再生回数(オレンジ)はトレンドへの上昇回数と比例していないように見えます。再生回数以外の高評価数、コメント数も比べてみましたが、どれも同じ結果に終わりました。

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3次元の散布図を作ってみました。スウェーデンの著名YouTuberのPewDiePie氏が、日本でもかなりの強さを誇っています。次に優れているのは東海オンエアさん。高評価数はPewDiePie氏に劣るものの、再生数とコメント数では引けを取っていません。

その他のYouTuberもみてみると、日本では、東海オンエアさんをはじめとする「複数人で運営しているYouTuber」が再生数が伸びやすい、即ち人気になりやすい傾向がわかりました。

自分はボードゲームが大好きで、基本的にボードゲームは複数人でやるものなので「ボードゲームやってみた」的な動画はウケるかもしれません。

人気の動画の条件

勝負する分野と、複数人で運営するという方針は決まりました。ではどんな動画をアップロードすれば、多くの人に視聴してもらえるのでしょうか。

まずは、Comedyのカテゴリー内の数値項目の列ごとの相関を見ていきます。

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この表から、コメント数が多い→高評価が多い→再生数が伸びるといった仮説が読み取れます。コメントを残せる、すなわち視聴者が思わず参加してしまいたくなるような動画を作る工夫が必要そうです。

やはり、最初に挙げた人気YouTuberの定義は正しそうです。

次に、動画のタイトルに対してセンチメント分析をしてみました。

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全体的に、再生数が多い動画にはネガティブなワードがタイトルに含まれている場合が多いようです。「〇〇というボードゲームをやってみたら大惨事が!」のようなタイトルを付けたほうがよさそうです。

たどり着いたスタイル

まとめると、以下のような条件を満たしたチャンネル・動画を作成していくことが、自分が人気YouTuberになる為の近道のようです。

・カテゴリーはComedy

・複数人で運営し、複数の演者をそろえる

・視聴者がコメントを残したくなる動画を作る

・動画のタイトルはネガティブなワードを含める

これで僕も、人気YouTuberの仲間入りです。

ぼやき

・投稿者が男か女かのデータはあったら面白そう

・視聴者の性別データ、コメントの中身もあったら面白そう

・実際に残っているコメントに対してセンチメント分析してみたい