新型コロナウイルスへの感染状況から見えてくるものとは

第9回 EDA Salon - コロナウイルス

投稿日:3/17/2020

本投稿は個人的な見解であり、何か特定のものを非難したりするものではありません。

目的

とにかく探索

データ

結論

引き続き「手洗い・うがい・消毒・人混みを避ける」等で、自分が感染しないこと、そして人にうつさないこと。

当然かもしれませんが。。

それでは

まずは、厚生労働省のHPからの抜粋です。

社会・経済へのインパクトを最小限にとどめるためには、「患者の増加スピードを抑えること」と「流行の規模を下げ、患者数のピークを下げること」が必須となります(図中➂) 厚生労働省HP抜粋

テレビやSNS等で見た方もいると思います。

これを見ると、日々の感染者数のピークを、医療の能力を超えない様に抑える必要があります。

コロナとは違いますが、インフルエンザの感染状況を見てみます。

以下は、厚生労働省のインフルエンザに関する報道発表資料2019/2020シーズンです(3月13日現在)。

インフルエンザもピークが存在し、ピークを境にして左右対称な感染者数と見て取れます。

同じ様に考えるのは難しいかもしれませんが、感染者数のピークがどこに来ているかが重要な指標になると考えられます。

日々の感染者の推移を見ることで、収束(終息)に関して見えてくるかもしれません。

次に、「世界のコロナウイルスのデータ」を使用して、世界の患者数(陽性の数)を見ていきます。

Loading...
Loading...
Loading...

3月15日23:59(UTC)現在のデータでは、16万7千名を超える方が感染し、約半数を中国、次いでイタリア、その次にイランが多いです。

これは、3月16日付のニュースの数と近いです。

また、イタリア・イランが多い理由はNHKの解説委員室に参考となることが書いてありました。

次に、感染者数の推移です。

Loading...

中国が典型的ですが、指数関数的に増加した後に対数関数的な増加に移行しています。ですので、日々の感染者数が減少傾向にあると言えます。

日本は下記グラフのとおり、指数関数的に伸びており、今後も気を付けなければいけません。

Loading...

2月6日のみ上昇したのは、データや当時の様子から「クルーズ船の感染者数」がその日のみ計算されたためと考えられます。

次に、日々の感染者数です。

Loading...

中国と韓国はピークを過ぎたような印象を受けます。

日本の日々の感染者数を次に示します。

Loading...

形は歪ですが、トレンドラインを引くと上昇傾向にあることがわかります。まだ、ピークとは言い難い状況です。

次に、感染者数が多い17ヵ国(日本17番目)をマッピングします。

Loading...

緯度による感染状況の変化を可視化します。

Loading...

日本を含め、似たような緯度にある事がわかります。

Temperature and latitude analysis to predict potential spread and seasonality for COVID-19」という論文から、緯度と気温が感染拡大に影響がありそうです。

以上のことから、日本ではまだ収束(終息)とは言えない上に、周囲の国の状況を考えると、まだまだ楽観視する事ができません。

かと言って、過度に恐れることもよくありません。

マスク不足から始まったように、余計な情報に流されてティッシュやトイレットペーパーも不足している状況です。

これから感染者数が増加するのか減少するのかは、やはり一人一人の心掛けかと思います。

結局

当たり前のことかもしれませんが、引き続き「手洗い・うがい・消毒・人混みを避ける」等で、自分が感染しないこと、そして人にうつさないことで、まだ来ぬピークを抑える事が重要かと思います。

最後に

このデータはおかしいとか、分析はおかしいとか、ここはどうなっているのかとかありましたらご指摘いただけたら幸いです。

他に

国際連合の人口データから人口データを取得し、人口に対する感染率を見てみました。

Loading...

サン・マリノやバチカン市国はイタリアに近く、また人口も少ないことから人口当たりの感染率も高くなっています。

追記(3/22/2020)

データの更新

3月20日時点でのデータを取得できましたので更新します。

まずは、世界の感染者総数です。

Loading...

前回の3月15日と比較するとさらに感染者数が増えています。

各国の状況を見てみます。

Loading...
Loading...
Loading...

ヨーロッパやアメリカが急増しています。

日々の感染者数を見てみます。

Loading...

ヨーロッパやアメリカは増えていますね。

アメリカはコロナの検査を無償にするような話もありましたので、これから更に増えていくかもしれません。

Loading...

中国と韓国は落ち着いてきました。

イランがピークに入っているような印象を受けます。

日本を見てみます。

Loading...

総数のラインチャートでは変化がよくわかりません。

日々の感染者数を見てみます。

Loading...

トレンドラインを引くとピークに見えます。

グラフからも“横ばい”か“下がり気味”の印象を受けます。

ここが踏ん張りどころですかね。

皆さんの努力で、感染者数も抑えられてきたのかもしれません。

3月15日位がピークかもしれませんが、前回のデータ(3月15日現在)では上がっている印象を受けたので、データからタイムリーに読み取るのは難しいです。

他のデータから

KaggleでSRKさんが提供している「Novel Corona Virus 2019 Dataset」というデータから。

3月20日現在での感染者総数・死亡者数・回復者数の推移です。

Loading...

3月20日現在での総数でK-Meansクラスタリングで3つにグルーピングしています。

Loading...
Loading...

箱ヒゲ図が箱とヒゲになっていませんが、3つに特徴付けられて分かれています。

1:特になし 2:全て高い 3:感染者数と死亡者数が高い

中国とイタリアしか区別つきませんでした。

Loading...

イタリアが大変なことになっているような感じがデータからわかります。