全世界のスタバ

(1)ブランドの内訳

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スタバが圧倒的に多く、他の割合がスタバを表示している状態だと見えないがスタバを非表示にするとTeavanaが348店で1.36%、Evolution Freshが2店で0.01%、Coffee House Holdingsが一店舗で表示上0%だと分かる

(2)全世界のスタバの分布

300店舗以上の国々

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### 300店舗以下の国々

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(1)からスタバの店舗数が2万5千店強なのでアメリカでおおよそ全世界のスタバの半数を占めていることが分かる。

(3)(4)十万人当たりのスタバの数

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スタバの人数に対する店舗数について見てみるとアメリカの影響力の大きい国ほどスタバの店舗数が多いのではないかと考えられる。 なぜなら北米の店舗数が多いのは勿論日本や韓国、欧州でもEUに属するフランスやドイツでは数値が低いがイギリスやスイス、また中立色の強いデンマークなどが比較的人数に対して店舗数が多く、サウジアラビアなどもアメリカとの結びつきが強いのでフランスやドイツなどよりも店舗数が多い。

このことからアメリカの影響力の及びやすい、またはEUのような経済障壁の無い国家を選んで進出しているのではないかと想像される。

以上の考察についてはブラジルといったアメリカの影響力の強い南米地域でもスタバの店舗数が多くない国もあるといった反論が出ようが、これはブラジルのコーヒー生産量が圧倒的であることに起因する外れ値のようなものではないかと推測される。ブラジルの周囲の小国が比較的スタバの店舗数が少なく、長年ブラジルと対立していた背景のあるアルゼンチンやチリにスタバの店舗数が多いことからもアルゼンチンやチリではブラジルコーヒーの直接的な販売は少なくスタバといった店舗に代替されているのではないかと考えられる。

(5)GDPとGDPの伸びとスタバの数

(4)ではアメリカの影響力の及ぶ地域ほどスタバの人数に対する店舗数が多いのではと推測されたが、タイやシンガポールといった店舗数の多い国とインドネシアといったそれほど割合が高く無い国の差が何に起因するのかをより詳しく見るためにGDPの成長率を見ることで詳しく考えてみたいと思う。 https://www.imf.org/en/Data から各国のGDPをUSドルに直したデータを持ってきてデータの無いキュラソー島やモナコを欠損値として削除したうえで検証してみた。

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以上の図は2000年から2015年のGDPのデータ(単位は10億$)であり(2017年にしなかったのは2017年の出店戦略を練るとするなら2015年までのデータを参考にするのが妥当だろうと考えられるため)、カスタムの計算列ではGDPが何倍になったかを表している。 また下の図ではGDPの成長率を店舗数で割り、一店舗当たりどの程度の経済成長の利益が享受できそうかを検討してみたが特に目当てとしていた東南アジア諸国に有意な差は見られなかった。

以上のことを踏まえ、次は単純にGDPに基づいて出店戦略を見ていこうと思う。

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以上のグラフは2017年当時の店舗数とGDPを表したものであるがカスタムの列で店舗数をGDPで割ることで求めている。以上の計算により数値が高ければ高いほどGDPに対して出店数が多い(スタバが意図的に出店している)ことが伺える。

以上のグラフと先ほどのGDPの成長率、(4)での人口当たりの出店数を総合して考えるとスタバはアメリカの影響力の強い国へ出店していると同時に東南アジアへの出店も積極的に行っていることが分かる。

結論として、スタバは親米色の強い地域へ優先的に出店し、経済発展の利益を東南アジア地域で享受しようとしているのではないかと考えられる。このことを検証するには年ごとのスタバの出店を見ると有意なのではないかと考えられる。