計算の中でパラメータを使用する方法

今回は1行が顧客ごとの注文を表す注文データを利用します。

またこのデータには顧客ごとの注文回数の列と、その注文が同じ顧客からの2回目以降であることを表す「リピート注文」列があります。

この「リピート注文」の列を使用して、月ごとの注文に占める「リピート注文」の割合を示す以下のグラフを作成しました。

このとき、「計算を作成」ダイアログを開いて、「リピート注文」をどのように定義するかを確認できます。

今回は、注文回数が2 回以上の場合、TRUE を返すような計算を作成しています。

このとき、もし「リピート注文」のラベル付けの基準を「3 回以上」または「10 回以上の注文」に変更したい場合はどうすればよいでしょうか?

これが、計算をパラメータ化する、あるいは計算の一部をパラメーターに置き換えるシナリオの1つです。

計算の中で使うパラメーターを作成する

まずはパラメータを作成します。ステップの右側上部にある「パラメーター」ボタンをクリックします。

するとパラメーターペインが開きますが、この時点では空です。

パラメーターを作成するために、「パラメーターを作成」ボタンをクリックします。

するとパラメーターの設定ダイアログが開くので、「新規パラメーターの作成」ボタンをクリックします。

パラメータの名前と表示名を入力し、データ型に「Numeric(数値)」を選択します。

今回は、入力タイプに「スライダー (一点)」を利用します。

次に、スライダーの範囲(最小値と最大値)を設定します。数値があらかじめ決まっている場合は、固定値を入力できます。また、実際のデータに基づいてこれらの値を設定することも可能です。

具体的には、「データ フレームから値を取得」を選択し、このパラメーターを使用するデータフレームを選択し、最小値と最大値を取得する列を選択します。

デフォルト値を2に設定すると、顧客ごとに2回目以降の注文がリピート注文となります。

設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックします。

計算内でパラメータを使用する

「計算を作成」ダイアログを開き、元の値 (例: 2)を、作成したパラメーターに置き換えます。

このとき「@」を入力すると、このプロジェクトで利用できるパラメーターのリストが表示され、目的のパラメーターを簡単に選択できます。

「実行」ボタンをクリックすると、「Repeat_Criteria」パラメーターが2に置き換えられます。これは、このパラメータのデフォルト値に2を設定したからです。

これで、パラメーターを更新して、チャートで異なる結果を得られるようになります。

パラメーターボタンをクリックしてパラメーターペインを開きます。

スライダーを移動させて、様々な結果の確認が可能です。

ダッシュボード/ノートでパラメーター実行する

今回作成したチャートをダッシュボードまたはノートに埋め込むことで、ダッシュボードまたはノートのUIからパラメーターの値を変更し、更新されたデータでダッシュボードやノートを再生成できます。

サーバーでパラメーターを利用して動的な計算を実行する

多くの場合、このパラメーター化されたデータを他のユーザーに共有して、ユーザーが更新を求めずにパラメーター値を変更し、クエリを実行して、対応するデータを取得できるようにしたいと考えます。

多くの場合、このパラメーター化されたデータを他のユーザーに共有して、あなたに依頼することなしに他のユーザーがパラメーターの値を変更して、データを取得できるようにしたいと考えます。

そういったときには、チャートを Exploratoryサーバーにパブリッシュできます。

サーバーにチャートをパブリッシュしたら、Web ブラウザからパブリッシュされたチャートを開きます。

パラメーターをExploratoryサーバーで使用するときには、「インタラクティブ・モード」をオンにします。

これで、あなた、またはあなたにチャートを共有された人は、計算にパラメータを使用してチャートを操作できるようになりました。

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