Exploratoryでは、メインのデータフレームから派生させた「ブランチデータフレーム」を作成することができます。これにより、元のデータを保持しながら、別の集計や分析を行うことが可能になります。ブランチデータフレームは、データの形や単位が変わる場合に特に有用で、複数作成することもできます。
また、どのステップからでもブランチを作ることができ、ブランチ作成以前のステップの変更は反映されます。
Exploratoryでブランチデータフレームを作成するには、以下の手順を踏みます。
まず、メインのデータフレームを開きます。
次に、ブランチを作成したいステップの右側にある「ブランチを作る」ボタンをクリックします。
「ブランチを作る」ダイアログが表示されるので、ブランチのデータフレーム名を入力します。例えば、「注文データ - 顧客分析」のような名前を付けます。
新しいブランチデータフレームが作成されます。このブランチは、元のデータフレームの指定したステップまでの処理を引き継いでいます。
ブランチデータフレームでは、メインのデータフレームに影響を与えることなく、独立して操作を行うことができます。
例えば、顧客IDごとに売上を集計したとします。
この操作により、ブランチデータフレーム側ではデータの形が1行1顧客の形に変わりますが、メインのデータフレームには影響しません。
ブランチ作成前のステップを変更すると、その変更はブランチにも反映されます。
例えば、メインのデータフレームのブランチを作るステップの前のステップでフィルタを追加し、アジア地域のデータのみに絞り込んだとします。
これにより、ブランチデータフレームにもその変更が反映されるようになっています。
ブランチの開始位置は、必要に応じて変更することができます。これにより、後から追加したステップの処理をブランチにも反映させることができます。
ブランチの位置を変更するには、右側のステップリストでブランチのアイコンクリックします。
そうすることでブランチデータフレームのリストが表示されるため、該当するブランチをドラッグ&ドロップします。
これにより、ブランチを作るステップの位置を変更することができます。
ブランチの位置を変更すると、ブランチデータフレームの「ブランチの開始地点」ステップも自動的に更新され、新しい位置までの全てのステップの処理が反映されます。
以上の方法を使用することで、Exploratoryのブランチデータフレーム機能を効果的に活用し、柔軟なデータ分析や実験的な処理を行うことができます。