このトピックは2024/3/19のExploratory Hourで放送されたものです。
ECサイトなどで、初回の購入をした人が2回目のリピート購入をすることをF2転換といい、リピーターを測る指標としてもF2転換率はよく使われる指標の1つとなっています。
そこで、今回は注文データをもとにしてF2転換率を求めるための方法をご紹介します。
F2転換率を計算する際、顧客ごとに購買回数を集計し全顧客数に対する2回目以降の購入者数の比率を計算していく必要があるが、どのように行なっていけばいいかがわからない。
F2転換率を求めたい
今回は、1行1注文の売上データを使用していきます。
まず、各顧客の購買回数を計算します。
顧客ID列から「表計算を作成」を選択します。
グループ化設定で「顧客ID」を、値には「行番号」を選択します。
データが注文日でソートされていない場合は、事前に「並び替え」機能で注文日順にソートしてください。
次に、列名を「購買回数」に変更します。
設定が完了したら「実行」ボタンをクリックします。
これにより、顧客ごとに購買回数を求めることができました。
補足:同日に複数の注文がある場合は、「値」の設定で「注文日」を選択し、計算タイプに「ランク」に、さらに「Denseランク」を選択します。これにより、同日の注文は同じ購買回数としてカウントされます。
チャートビューに移動し、チャートタイプを「バー」に設定します。
X軸に「購買回数」、Y軸に「行の数」を割り当てます。
Y軸のメニューにある「表計算」から「合計値に対する割合」を選択します。
値の集計方法には「最初の値(FIRST)」を設定します。
これにより、F2転換率とそれ以降のリピート率を可視化したチャートが作成されます。
ここからはF2転換率をデータとして計算する方法を紹介します。
「購買回数」の列から「集計」を選択します。
グループに「購買回数」を、値には「行の数」を選択します。
行の数の列名を「顧客数」に変更します。
実行することで、購買回数ごとの顧客数を求めることができました。
F2転換率を計算するために、各購買回数の顧客数を初回購入者数で割ります。
「顧客数」の列から「表計算を作成」の「...に対する割合」を選択し、「最初の値(FIRST)」を選びます。
列名を「リピート率」に変更します。
これにより、2回目の購買者数(F2)の割合が計算され、それ以降の購買回数についても同様にリピート率を求めることができました。