Exploratory アワー #536 - 営業指標: 新規・既存顧客の売上の計算

営業の重要指標である売上は、新規顧客からの売上と既存顧客からの売上に分けてモニターすることで、ビジネスの成長状況をより詳細に把握することができます。

そこで、注文あるいは売上データを利用して、新規顧客から売上と、既存顧客から売上を集計する方法を紹介します。

問題

多くの場合、手元にあるのは単純な売上や注文データのみで、その売上や注文が初回顧客によってもたらされたものなのか、既存顧客によってもたらされたのかがわかりません。そのため、データを加工する必要があります。

解決方法

1行が1つの注文を表すようなデータがあったときには、顧客ごとの注文回数を計算することで、新規顧客と既存顧客からの売上を区別して集計することができます。

例えば、新規顧客からの売上、注文回数が1回の顧客からの売上で、

既存顧客からの売上は、注文回数が2回以上の顧客からの売上です。

注文回数の計算をするときには、「注文日」の列ヘッダーメニューから「表計算」を選択し、「ランキング(隙間なし)」、「昇順」を選択します。

表計算のダイアログが開いた時点では、顧客ごとに、注文回数(注文日のランキング)が計算できていないため、グループに「顧客ID」を指定します。

続いて、列名を「注文回数」に変更します。

これで、注文回数の情報を計算できました。

続いて、顧客の注文回数に応じて、売上を月ごとに集計するために注文日の列から「集計」を選択します。

丸め処理の単位を「月」に設定します。

続いて、値に「売上」を選択し、集計関数を「条件付き合計値」に変更します。

条件設定のダイアログが開いたら、列に「注文回数」、演算子を「等しい」、値に「1」を指定します。

最後に新しい列名を「新規顧客からの売上」とします。

同様の手順で、既存顧客からの売上も集計します。値に再度「売上」を選択し、集計関数を「条件付き合計値」に変更します。

条件設定のダイアログが開いたら、列に「注文回数」、演算子を「以上」、値に「2」を指定します。

最後に新しい列名を「既存顧客からの売上」とし実行します。

これで新規顧客からの売上と既存顧客からの売上を集計できました。

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参考情報

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