複数の顧客向けに、データは異なる同じフォーマットのダッシュボードを提供したい場合、ユーザーのニーズに合わせて個別にデータとダッシュボードを用意すると管理が煩雑になります。
Exploratoryでは、ダッシュボードの複製機能とパラメーターの設定を組み合わせることで、1つのデータやチャートを共用しながら、データが異なる同じフォーマットの複数のダッシュボードを作成して、効率的なダッシュボード運用を実現できます。
パラメーターを利用することで、閲覧者が見たい内容にダッシュボードをフィルタすることができますが、ブラウザを開いたときには、都度、パラメーターを実行して、自分が見たい内容にダッシュボードをフィルタする必要があります。
一方で、ブラウザを開いたときに、常に複数の閲覧者に最適化された内容を表示することはできません。
これはパラメーターのデフォルト値は1つしか取れず、1つのダッシュボード(URL)を開いたときには、顧客によって異なるデータを表示させることができないためです。
まず、もとなるダッシュボード(今回は「北米向け: 売上ダッシュボード」)を作成し、そこからダッシュボードを複製します。
複製したダッシュボード上で、パラメーターのデフォルト値を変更し、「選択された値を保存」にチェックを付けて実行します。
この操作により、パラメーターの設定ダイアログで設定したパラメーターのデフォルト値とは異なるデフォルト値を該当のダッシュボードに設定することが可能です。
このダッシュボードをパブリッシュすることで、ダッシュボードで利用しているデータやチャートを共用しながら、同時に、異なるデータをもとにしたダッシュボードを作成することが可能です。(一連の流れの詳細はこちらから確認いいただけます)
しかし、この状態のダッシュボードには1つ問題があります。
それは、パラメーターの設定がダッシュボード上に表示されてしまうため、パラメーターの値を変更することで、他の顧客(今回の例では「マーケット」)のデータにダッシュボードの内容を切り替えることができるようになってしまいます。
そいういったときには、Exploratoryデスクトップのパラメーターのペインから「レイアウト」メニューをクリックします。
次に、レイアウトメニューからパラメーターの「隠す」オプションをクリックすると、パラメーターをダッシュボード上に表示しないようにすることができます。
このように特定のパラメーターを非表示にすることで、他の顧客(今回の例では「マーケット」)のデータにダッシュボードの内容を切り替えられないように設定することが可能です。
ただし、このような設定をしていても、ダッシュボードのデータを切り替える方法が1つあります。
ダッシュボードのURLのパラメーターに、Exploratoryのパラメーターの情報を追加して、パラメーターを実行すると、非表示になっているパラメーターに値をセットして、ダッシュボードのデータを切り替えることが可能です。(URLのパラメーターにExploratoryのパラメーターの情報を追加する方法の詳細はこちらをご確認ください)
そこで、このようなことを防ぎたいときには、サーバー上の共有ボタンをクリックして表示されるダイアログから、ダッシュボードを共有している対象者のパラメーターの実行権限を変更して、パラメーターを実行できないようにすることが可能です。