n回目の購入から次の購入に進む人の割合(Fn転換率)を計算したい

顧客の購買行動を分析する際に、n回目の購入から次の購入に進む人の割合(Fn転換率)を把握することは重要です。Exploratoryでは、表計算機能を使用することで、各購入回数における次回購入への転換率を簡単に計算・可視化することができます。

問題

顧客の注文データから、1回目の購入をした人が2回目の購入をする割合、2回目の購入をした人が3回目の購入をする割合など、各購入段階における次の購入への進行率を計算したい場合があります。しかし、通常の注文データには購入回数の情報が含まれていないため、そのままでは計算することができません。

解決方法

解決のためには、まず各顧客の購入回数を計算し、その後で各購入回数から次の購入回数への進行率を計算します。具体的には以下の2つのアプローチが可能です。

今回は、1行が1人の顧客の1日における売上と数量を表すデータを使用していきます。各行には顧客ID、注文日、売上などの情報が含まれています。

各顧客の購入回数を計算する

まずは、各顧客の購入回数を計算するために、「顧客ID」の列ヘッダーメニューから「表計算を作成」を選択します。

グループに「顧客ID」が選択されていることを確認し、値に「行番号」を選択します。

データが日付の古い順から新しい順に並んでいない場合、必要に応じて、「計算前にデータを並び替える」をクリックし、注文日で昇順に並び替えます。

新しい列名を「購買回数」として設定し実行ボタンをクリックします。

購買回数の列を追加できました。

チャートを利用する方法

チャートを使用する方法では、バーチャートで購入回数ごとの顧客数を集計し、表計算機能で前の値に対する割合を計算します。

チャートビューに移動し、チャートタイプをバーに設定します。X軸に「購買回数」を選択します。

Y軸メニューから「表計算」を選択します。

計算のタイプに「割合(パーセント)」を選択します。

値の集計方法で「前の値」を選択し、適用ボタンをクリックします。

これでFn転換率を計算できました。

データとして計算する方法

データとして計算する方法では、まず購入回数ごとの顧客数を集計し、その後で表計算機能を使用して前の値に対する割合を計算することで、Fn転換率を新しい列として追加することができます。

購買回数の列ヘッダーメニューから「集計」を選択します。

グループに「購買回数」を選択します。

値に「行の数」を選択し、列名を「人数」に変更し、実行ボタンをクリックします。

購入回数ごとの顧客数を集計できました。

続いて人数の列ヘッダーメニューから「表計算を作成」、「に対する割合(比率)」、「前の値」を選択します。

これでFn転換率の計算はできていますが、わかりやすい列名に変更します。

新しい列名を「Fn転換率」として設定して、実行ボタンをクリックします。

これでFn転換率を計算できました。

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