アンケートデータ分析: 全ての回答の分布と回答率を同時表示したい

アンケートデータ分析において、1つのチャートで各設問の回答分布と回答率を同時に可視化したいことがあり、そちらのやり方を紹介します。

役立つ人

アンケート調査の結果を分析する必要がある方や、データの分布と割合を同時に確認したい方に役立ちます。

問題

アンケートの回答分布を把握する際に、回答者数と回答率の両方を確認したいケースがあります。しかし、通常のチャートでは1つの質問の表示に限られ、各設問の回答分布と回答率を同時に可視化することが難しい場合あります。

解決方法

手元のデータがワイド形式の場合、回答データをロング形式に変換し、バーチャートに2つのY軸(回答数、回答率)を設定することで回答者数と回答率を同時に表示することができます。

今回は1行が1人のアンケート回答者を表し、列にはアンケートの設問と回答値の情報を持つ、質問が増えると横長にデータが広がるワイド型のデータを利用します。

データ形式の変換

まず、ワイド型のアンケートデータを縦長のデータに変換します。

質問の列を選択した状態で、列ヘッダーメニューから「ワイド型からロング型へ」の「選択された範囲」を選択します。

「ワイド型からロング型へ」のダイアログが開いたら、キー列に「質問」、値列に「回答」と入力し、実行ボタンをクリックします。

これでデータがロング形式に変換できました。

チャートの作成

変換したデータを使用して、回答分布と回答率を表示するチャートを作成します。

チャートビューに移動し、チャートタイプをバーを選択し、X軸に「回答」、繰り返しに「質問」を設定します。

Y軸に「行の数」を選択し、Y軸を追加して2つ目のY軸にも「行の数」を選択します。

2つ目のY軸に対して、Y軸のメニューから「表計算」の「合計値に対する割合」を選択します。

バーチャートタイプを「横並び」に変更します。

続いて、2つ目のY軸の値に対して、Y1/Y2軸の設定を選択します。

列の設定ダイアログ開いたら、2つ目の値の「Y2軸」にチェックを付けます。

続いて、1つ目の値を「回答数」、2つ目の値を「回答率」として表示名を指定します。

これで各設問の回答者数と回答率を同時に表示するチャートが作成できました。

チャートの調整

作成したチャートを見やすく調整します。

チャートの設定を開き、値の多タブから「値を表示」を有効にします。

これで、全てのアンケート設問に対する回答者数と回答率を1つのチャートで確認できるようになりました。

なお、デフォルトの設定ではチャートのフォントサイズが自動で調整されますが、自動調整を無効にしたい場合、チャートの設定の値のタブから、「サイズと位置の自動調整」を無効にします。

さらに、バーの間隔を開けたいときには、チャートの設定の一般のタブから、「バー同士の間隔を開ける」オプションを有効にします。

これで全てのアンケート設問に対する回答者数と回答率を1つのチャートで確認できるようになりました。

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参考情報

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