SaaS KPI: ペイバック・ピリオドの計算

サブスクリプション型ビジネスにおいて、新規顧客獲得コスト(CAC)の投資回収期間を示すペイバックピリオドは重要なKPIとなり、こちらのノートでは ペイバック・ピリオドの計算方法を紹介します。

役立つ人

サブスクリプション型ビジネスのKPIをモニタリングしている方、特に顧客獲得コストの投資対効果を分析したい方に役立ちます。

問題

新規顧客獲得のために投資したコストが、毎月の利益によってどの程度の期間で回収できるのかを把握したい場合があります。

解決方法

今回は以下の2つのデータを使ってペイバック・ピリオドを計算する方法を紹介します。

支払いデータ

1行が1人の顧客の支払いを表し、列には顧客ID、支払い日、支払い金額、支払い回数の情報を持ちます。

コストデータ

1行が1ヶ月のコストを表し、列には製造原価、販売管理費、新規顧客獲得コストの情報を持ちます。

なお、ペイバック・ピリオドは、以下の計算式をもとに計算することができます。

  CAC(顧客獲得コスト) / (ARPU(1ユーザーあたりの平均収益) * 粗利益率)

ペイバック・ピリオドは、顧客獲得コスト(CAC)を顧客あたりの粗利益で割ることで計算できます。具体的には、以下の手順で計算することが可能です。

  1. 月次の収益(MRR)、顧客数、新規顧客数を集計
  2. コストデータと結合して、製造原価、販売管理費、新規顧客獲得コストを追加
  3. これらのデータから、CACとARPU(顧客あたり平均収益)、顧客あたりの粗利益を計算
  4. ペイバックピリオドを計算

具体的な計算方法の手順をノート形式で確認したい方はこちらをご参考ください。

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参考情報

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