ワイド型からロング型へのデータ変換

複数の商品カテゴリーの売上列をロング型に変換するため、以下の操作を行います。

オフィス用品から電化製品までの列を選択した状態で、列メニューから「ワイド型からロング型へ」から「選択された範囲」を選択します。

ワイド型からロング型へのダイアログが開いたら、キー列を「カテゴリー」、値の列を「売上」として設定し、実行ボタンをクリックします。

これでワイド型のデータがロング型に変換され、カテゴリーと売上の2列を持つデータを作成することができました。

チャートでの売上構成比の可視化

売上構成比を可視化するため、以下の操作を行います。

チャート・ビューに移動し、チャートタイプを「バー」に設定し、X軸に「注文日」を選択し、月で切り捨てます。

次にY軸に売上を選択し集計関数を「合計値（SUM）」に設定のうえ、色で分割に「カテゴリー」を選択します。

続いてY軸の売上メニューから表計算を選択し、「合計値に対する割合」を選択します。

これで月ごとの商品カテゴリー別の売上構成比を積み上げバーチャートとして可視化することができました。

データとしての売上構成比の計算

売上構成比をデータとして計算したい場合、先程のロング型に変換したデータに対して、以下の操作を行います。

「売上」の列ヘッダーメニューから「表計算」を選択し、「…に対する割合」の中から「合計値（SUM）」を選択します。

表計算のダイアログが開いたら、グループに「注文日」を選択し、丸め処理を月に設定します。

値の編集メニューをクリックし、列名を「売上構成比」に変更して実行ボタンをクリックします。

これで月ごとの商品カテゴリー別の売上構成比をデータとして計算することができました。

売上データの場合

今回のワイド型の売上データを使って、カスタムRコマンドで売上構成比を計算・可視化したい場合、以下のRコードのサンプルをご参考ください。

# 注文明細データを縦持ちに変換し、売上構成比を計算する

# 1. 商品カテゴリごとに売上を縦持ちに変換（ワイド → ロング）
pivot_longer(
  cols = オフィス用品:電化製品,  # 売上が格納されているカテゴリ列を選択
  values_to = '売上',  # 売上の値をこの列に格納
  names_to = "カテゴリー",  # 元の列名（カテゴリ名）をこの列に格納
  values_drop_na = TRUE,  # NAの値は削除
  names_repair = 'unique',  # 列名が重複した場合はユニークな名前に修正
  type_convert = TRUE  # データ型を適切に変換
) %>%
  
  # 2. 売上構成比を計算
  mutate_group(
    group_cols = c(`注文日_mon` = "注文日"),  # 「注文日」を「注文日_mon」に変換し、月単位でグループ化
    group_funs = c("rtomon"),  # 「注文日」を月単位に変換（rtomon = 月初の日付に変換）
    `売上構成比` = (売上 / sum(売上, na.rm = !all(is.na(売上)) )) * 100  # 売上の合計に対する割合を算出（%表記）
  )