Exploratory アワー #624 - AI プロンプトの活用事例 - 列名の一括置換

アンケートデータを扱う際によく直面する問題として、列名が質問コード(Q1、Q2、Q3など)になっているケースがあります。

これまでは、列名を変更するためには、マスターデータフレームを別途用意し、それを結合するという手間のかかる作業が必要でした。

今回は、AIプロンプト機能を活用することで、アンケートデータの質問コードを適切な質問名に一括で変換する方法を紹介します。この方法を使うことで、データ前処理の効率を大幅に向上させることができます。

問題

従来のUIを使った方法では、列名を変更するために以下のような複雑な手順が必要でした。

  1. マスターデータフレームを別途用意する。
  2. マスターデータと元データを結合する。
  3. 指定した行を列名に変更する。

解決方法

Exploratoryの「AIプロンプト」機能を使うことで、この問題を一発で解決できます。AIプロンプトに自然言語で指示するだけで、指定した列名に一括で変更ができます。

使い方は非常に簡単です。「AIデータ加工」ボタンをクリックして、AIプロンプト機能を開きます。

プロンプト入力欄に以下のプロンプトを入力します。

列名を以下で置き換えて
質問番号    質問名
Q1  性別
Q2  年齢
Q3  職種
Q4  サービスの使いやすさ
Q5  サービスの機能の豊富さ
...以下同じ形式

プロンプトを実行すると、AIが自動的に以下のようなRスクリプトを生成します。

rename(
  `性別` = `Q1`,
  `年齢` = `Q2`,
  `職種` = `Q3`,
  `サービスの使いやすさ` = `Q4`,
  `サービスの機能の豊富さ` = `Q5`,
  ...
  `推奨度の理由` = `Q17`
)

「ステップとして実行」ボタンをクリックするだけで、元のQ1が「性別」に、Q2が「年齢」などに列名が変更されていることが確認できます。

この方法を使うことで、従来のように別途マスターデータフレームを用意してデータ結合を行うといった複雑な手順を踏まずに、列名を一括で変更することができます。特にアンケートデータのように質問コードが多数ある場合に、この機能は大きな効率化をもたらします。

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