データ分析において、時系列や段階的なプロセスで最初の値を基準とした変化率を可視化したいことがあります。例えば、オンボーディングプロセスにおける各ステップでの離脱率や、マーケティングファネルでの変換率などを分析する際に、最初の値を100%として各段階での割合を表示することで、どの段階で最も多くの離脱が発生しているかを直感的に把握できます。
Exploratoryでは、チャートの表計算機能を使用することで、チャート内で最初の値に対する割合を計算して可視化することができます。
今回使用するデータは、オンボーディング・プロセスに関するデータです。タスクの名称、ステップの番号、人数列には各ステップを達成した人数が記録されています。
まず、基本となるラインチャートを作成します。チャートタイプでラインを選択し、X軸にステップの番号、Y軸に人数を設定します。そして、タスクごとに分割して表示するため、「色で分割」にタスクの名称を割り当てます。
これにより、各タスクごとに異なる色の線でステップごとの人数変化を確認できるようになります。
次に、チャートで最初の値からの割合を表示するため、Y軸のメニューから「表計算」、「合計値に対する割合」を選択します。
表計算で割合を求めることができていますが、表計算の対象や設定を変更するために、「合計値に対する割合」の緑色のテキストをクリックして設定画面を開きます。
値の集計方法を「合計値」から「最初の値(FIRST)」に変更します。これにより、各グループの最初の値を基準とした割合計算が可能になります。
また、グループ化の設定を「X軸」から「色」に変更します。この設定により、色で分割した各タスクごとに、それぞれの最初の値を基準とした割合計算が行われます。
これにより、ステップ番号1が必ず100%として表示され、そこから各ステップでの割合の変化を確認できるようになります。