Exploratoryのバージョン13.7では、新しい日付フィルター機能が追加されました。これにより、今日を起点として相対的な期間でデータを絞り込むことが可能になりました。
従来の「今日からNヶ月前」に加えて、「今日からNヶ月前の1日」「今日からNヶ月後の最終日」「今日からN年前の1月1日」「今日からN年後の12月31日」といった新しいオプションが利用できるようになっています。
これらの機能を組み合わせることで、今日を起点とした前後の期間でデータを効率的にフィルタリングできるようになります。また、パラメーター機能と連携することで、動的にフィルター期間を変更できるダッシュボードの作成も可能です。
日付データでフィルタリングを行う際、従来の「今日からNヶ月前」機能では、今日の日付をそのまま起点として計算されるため、月の途中から開始される期間となってしまいます。
例えば、今日が8月19日の場合、「今日から3ヶ月前」を指定すると5月19日以降のデータが対象となり、5月全体のデータを取得したい場合には不便でした。
Exploratoryのフィルタ機能を使って、今日を起点とした特定の期間を指定する方法を紹介します。
今回は例として、「今日から3ヶ月前の月初」や「今日から3ヶ月後の月末」を使って、今日を起点とした前後3ヶ月をフィルタをしていきます。
これらのフィルタは、v13.7にて新しく追加された日付のフィルタのタイプとなっています。
使用するデータは、ホテルの宿泊日ごとの予約件数データを使用していきます。
フィルタを適用したい「宿泊日」列のヘッダーメニューから「フィルタ」を選択し、「以後」、「今日からNヶ月前の1日」を選択します。
このとき、Nの値に「3」をすることで、「宿泊日」が今日から3ヶ月前の1日(月初)までのデータにフィルタがされます。
これによって現在が「2025年8月」のため、その3ヶ月前の1日である「2025年5月1日」以降のデータにフィルタされていることが確認できます。
次に、「今日からNヶ月後の最終日」までのデータにフィルタをするために、「宿泊日」列のヘッダーメニューから「フィルタ」を選択し、「以前」、「今日からNヶ月後の最終日」を選択します。
このとき、Nの値に「3」をすることで、「宿泊日」が今日から3ヶ月後の最終日(月末)までのデータにフィルタがされます。
これで、「宿泊日」が今日から3ヶ月前までの期間、かつ、今日から3ヶ月後までの期間に該当するデータ(つまり、今日から過去3ヶ月間と未来3ヶ月間の合計6ヶ月間)にフィルタすることができました。
フィルタでNヶ月前やNヶ月後の月の数(Nの部分)を柔軟に変更したい場合、パラメータが使えます。
フィルタのダイアログの中で「パラメータ」にチェックをつけ、新しいパラメータを追加するために「+」ボタンをクリックします。
パラメーターのデータ型には「Numeric(数値)」を選び、入力タイプは今回は「テキスト入力」を選択します。
次にパラメーターのデフォルトの値には「3」を指定しておくことで、デフォルトは「3ヶ月前」といった指定が可能になります。
パラメーターの作成ができたら、フィルタのパラメーターに先ほど作成をしたパラメーターを指定します。
フィルタにてパラメーターを適用した後に、画面右上にある「パラメーターウィンドウを開く」を選択します。
これにより、パラメーターを使って月の数を動的に変更することができました。