売上、顧客数、オンライン広告費用などの複数の指標が1つの列にまとまっているロング型のデータでは、指標同士の計算が困難になることがあります。
例えば、売上を顧客数で割って顧客あたりの売上を計算したい場合、異なる行に存在する値を使用する必要があるため、通常の列計算では対応できません。
今回は、指標ごとに列を持つワイド型への変換を使った後に計算する方法について紹介します。
ロング型データにおいて、売上と顧客数のように異なる行に存在する指標同士の計算を行う必要がある場合、以下の課題が発生します。
通常のExploratoryの計算作成機能は列ベースの計算を前提としており、異なる行にある値を参照する計算は複雑になります。
指標ごとに列を持つワイド型に変換することで、より直感的で効率的な計算が可能になります。
指標列と値列の2つを選択した状態で、「ロング型からワイド型へ」メニューを選択します。
ロング型からワイド型への変換ダイアログが表示され、指標の値(売上、顧客数、オンライン広告費用)がそれぞれ独立した列として作成されます。実行することで、年月ごとに1行のデータを持つワイド型に変換されます。
ワイド型に変換後は、売上列を選択して「計算を作成」の「標準」を選択します。
計算エディタに「売上 / 顧客数」と入力するだけで、顧客あたりの売上を計算できます。
これによって指標をワイド型に変換して、指標同士の計算をすることができました。
ちなみに、AI プロンプトを活用して以下のプロンプトを指定することで、一括で処理をすることも可能です。
指標と値をワイド型に変換をして、売上を顧客数で割った「顧客あたりの売上」を計算したい