Exploratory アワー #680 - 月初または月末かどうか判定したい

日々の売上データを分析する際、月初や月末にキャンペーンが実施されることがあります。このような場合、月初・月末とそれ以外の日付で売上金額や来店客数にどのような違いがあるのかを比較分析したいことがあります。

そこで今回は、Exploratoryの日付の丸め処理機能を使用して、各日付が月初または月末に該当するかを判定するフラグ列を作成する方法を紹介します。

問題

店舗の売上データにおいて、月初や月末にキャンペーンを実施している場合、その効果を測定するためには各日付が月初または月末であるかを識別する必要があります。

解決方法

月初日付の作成

今回使用するサンプルデータは、1行が1日単位の店舗売上データとなっています。各行には日付、売上金額、来店客数などの列が含まれています。

まず、各日付に対応する月初の日付を取得するため、日付列の丸め処理機能を使用します。日付列のヘッダーメニューから「丸め処理」を選択し、「月」を指定します。

「日付の切り捨て」を選択することで、計算エディタにはfloor_date関数が自動的に設定されます。unit(単位)は”month”に設定されていることを確認して実行します。

これにより、どの日付も対応する月の1日(月初)に変換された新しい列が作成されます。例えば、1月のどの日付でも1月1日、2月のどの日付でも2月1日として統一されます。

月末日付の作成

続いて、月末日付を取得するために、同じく日付列から「丸め処理」の「月」を選択し、今度は「最後の日付」を選択します。

計算エディタにはlast_date関数が使用され、unit=“month”に設定されていることを確認します。新しい列名を「月末」として、月初列の後に配置するよう設定します。

実行すると、各日付に対応する月末日付が表示されます。1月であれば1月31日、2月であればうるう年の場合は2月29日、平年であれば2月28日といった具合に、月ごとの最終日が正確に設定されます。

月初・月末判定フラグの作成

月初や月末であるかを判定するフラグ列を作成するため、月初列から「計算を作成」の「標準」を選択します。

計算エディタでは、「月初 == 日付」という条件式を入力します。

これにより、月初の日付と実際の日付が一致する場合にTRUE、そうでない場合にFALSEを返すフラグが作成されます。

月末についても、月初と同様に作成をしていく形になります。

AI プロンプトを使った方法

AI プロンプトを使っても、月初や月末のフラグ列を簡単に作ることが可能です。

プロンプトとしては、以下を指定してください。

月初か月末かを判定した列を作りたい

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