アンケートデータにおいて、一つのセルに複数の回答がカンマ区切りで格納されている場合、個々の回答の集計が困難になります。このような問題を解決するため、ExploratoryのAIプロンプト機能を活用し、複数回答の値を個別の行に分割する手順を解説します。これにより、各回答の正確な件数を把握し、より詳細な分析や可視化が可能になります。
アンケートの自由記述欄や複数選択肢の回答において、一つのセル内にカンマ区切りで複数の値が入力されている場合、個々の回答項目を正確に集計することができません。例えば、「サービスの改善点」という列に「通話品質, 価格体系」のように複数の値が混在していると、各改善点の回答件数を個別に把握することが困難になります。
今回使用するデータは、アンケートの回答データであり、特に「サービスの改善点」列にはカンマ区切りで複数の回答が格納されています。
次に、「AI プロンプト」の機能を利用して、複数回答が格納されている列を個別の行に分割します。
AI プロンプト入力欄に、「サービスの改善点の列を行に分割して」と入力します。
これにより、サービスの改善点の列を行に分割するためのRコマンドが返ってきます。
実行すると、元のデータが300行から411行に増加したことが確認できます。
例えば、元々「通話品質, 価格体系」と回答していた場合、この処理によって「通話品質」と「価格体系」がそれぞれ独立した行として分割されます。
この行分割により、各回答項目が個別の値として扱えるため、正確な集計が可能になります。
例えば、iのボタンをクリックすることで、「サポート対応」という回答が実際には120件存在することが確認できます。