Exploratoryのピボットテーブルでは、「表計算」を使って全体に対する割合だけでなく、行や列のグループ内での割合を柔軟に計算することができます。異なる方向設定により、様々な視点での割合分析が可能になります。
クロス集計表やピボットテーブルを使った分析を行う方、特定のグループ内での構成比や割合を把握したい方にお役立ていただける機能です。
ピボットテーブルで集計した数値に対して、全体に対する割合だけでなく、特定の行や列のグループ内での割合を計算したい場合があります。例えば、部署別や性別といった軸で分けた際に、そのグループ内での構成比を知りたいといったニーズに対応できません。
Exploratoryのピボットテーブルでは、5つのオプションの中から表計算の方向設定を変更することで、5つの異なる角度から割合を計算することができます。
具体的には、以下の5つのオプションの設定が可能です。
今回はあらかじめ作成されたピボットテーブルを利用します。
具体的には、行に「部署」と「職位」を選択し、列に「性別」を設定し、値には「行の数」を選択して、部署・職位ごと、性別ごとの人数を表示したピボットテーブルを利用します。
まずは割合を計算するときには、値の3本線メニューから「表計算」を選択し、表計算のサブメニューから「合計値に対する割合」を選択します。
デフォルトでは、全体に対する割合が集計されるため、全データ(1470行)に対して各セルが何パーセントの割合を占めているかが計算されます。
次は、特定の行内での列間の割合を計算します。
例えば人事の職位1において、女性と男性の割合を知りたい場合に使用します。
表計算の設定メニューをクリックします。
方向セクションで「行(左から右)」を選択します。適用ボタンをクリックすると、各行の合計値が100%となり、その行内での列の構成比が計算されます。
特定の列内での行間の割合を計算します。
例えば女性全体を100%とした時に、各部署・職位の女性がどのような割合を占めているかを知りたい場合に使用します。
表計算の方向設定で「列(上から下)」を選択し、適用ボタンをクリックすると、全女性の合計を100%とした時の各セルの割合が計算されます。
列のグループ内での構成比を計算します。
例えば人事の中で各職位がそれぞれ何パーセントを占めているかを知りたい場合に使用します。
表計算の方向設定で「列のグループ内で上から下」を選択し、適用すると、各グループ(この場合は部署)を100%とした時の職位別の構成比が計算されます。
行と列の両方のグループを考慮した割合を計算します。
表計算の方向設定で「列のグループ内で上から下、左から右」を選択します。
これにより行に選択したグループと列に選択したグループの組み合わせでの割合が計算されます。
これで5つの異なる方向設定による割合計算が完了しました。分析の目的に応じて適切な方向を選択することで、求めている指標を効率的に計算することができます。