
アンケート調査を継続的に実施していると、年度によって質問項目が同じであっても、列名(質問文)が微妙に異なってしまうことがあります。このような場合、データを縦に統合(マージ)しようとすると、本来同じ内容であるはずのデータが別々の列として扱われてしまい、分析に支障をきたします。
今回は、AIプロンプト機能を活用して、別のデータフレームにある列名に合わせて自動的に列名を統一し、正しくデータを結合する方法を紹介します。
2025年度と2026年度のアンケートデータを結合しようとした際、例えば「業務効率の満足度」と「業務効率の評価」のように、意味は同じでも列名が異なっていると、Exploratoryで「行を追加(マージ)」を実行した際に別々の列として認識されてしまいます。
手動で一つずつ列名を変更することも可能ですが、列数が多い場合には膨大な手間がかかり、入力ミスのリスクも高まります。また、常に比較対象のデータフレームの列名を確認しながら作業しなければならないという煩雑さがあります。
今回使用するデータは、2025年度と2026年度の社内アンケートデータです。2025年度のデータの列名を、2026年度の形式に合わせる作業から開始します。
2025年度

2026年度

まず、列名を修正したいデータフレーム(2025年度)を開き、テーブルビューから「AIデータ加工」を選択します。

表示されたダイアログで、AIに対して以下の指示(プロンプト)を入力します。

プロンプトの入力欄で「@」を入力すると、プロジェクト内のデータフレーム一覧が表示されます。そこから基準となる「社内アンケートデータ2026」を選択し、「社内アンケートデータ2026と列名を統一してください」と入力して実行します。
AIが自動的に2つのデータフレームの列名の対応関係を判断し、rename関数(列名を変更するための関数)を含むRスクリプトを生成します。内容を確認して「実行」をクリックすると、一括で列名が更新されます。

これにより、例えば「業務効率の満足度」が「業務効率の評価」へと、2026年度の形式に正しく変換されます。
列名が統一されたら、次に2つの年度のデータを一つにまとめます。
2026年度のデータフレーム、または先ほど列名を変更した2025年度のデータフレームから、ステップのプラスボタンをクリックし、「結合」メニューから「行を追加(マージ)」を選択します。

結合先のデータフレームとして、もう一方の年度のデータを選択して実行します。

列名が完全に一致しているため、データは別々の列に分かれることなく、正しく縦に統合されます。
