
アンケート分析において、特定の指標(例:サービスの使いやすさ)と他の複数の指標との関係性を一度に把握したい場合があります。通常、散布図を作成する際はX軸とY軸に1つずつ列を割り当てますが、これでは指標の数だけチャートを作成しなければならず、比較に手間がかかります。
そこで今回は、データの持ち方を「ワイド型」から「ロング型」へ変換することで、X軸の指標を固定したまま、複数のY軸指標に対する散布図を1つのチャート内でまとめて可視化する方法を紹介します。
散布図で複数の指標との関係性を確認したい場合、以下のような課題が生じます。
今回使用するデータは、1行が1回答者のアンケートデータです。

「サービスの使いやすさ」という列をX軸に固定し、それ以外の「機能の豊富さ」から「価格」までの複数の質問をY軸で一括して扱えるように準備します。

まず、Y軸にまとめたい複数の質問列を1つの列にまとめるために、データの変形を行います。
「サービスの機能の豊富さ」から「価格」までの列を、Shiftキーを押しながら範囲選択し、列ヘッダメニューから「ワイド型からロング型へ」を選択し、「選択された範囲」を指定します。

表示されたダイアログで、新しい列の名前を設定します。元の列名(質問内容)が格納される列を「質問」、その回答値が格納される列を「回答」と入力し、実行します。

この操作により、複数の列に分かれていた質問が「質問」列と「回答」列の2つにまとまり、データが縦に長い「ロング型」へと変換されます。

データがロング型に変換されたら、チャートビューに移動して可視化の設定を行います。
チャートのタイプには「散布図(集計なし)」を選択し、X軸には固定したい指標である「サービスの使いやすさ」を選択します。

次に、Y軸には先ほど作成した「回答」列を指定します。このままでは全ての質問の回答が1つのグラフに混ざってしまうため、「繰り返し」の項目に「質問」列を割り当てます。

これにより、X軸は「サービスの使いやすさ」で共通化され、Y軸が各質問ごとに分かれた複数の散布図が並んで表示されます。

各チャートに表示される相関係数(-1から1の範囲で関連性の強さを表す指標)を確認することで、例えば「サービスの品質」は強い正の相関(0.8以上など)がある一方で、「価格」については相関がほとんどない、といった傾向を瞬時に比較・把握することが可能になります。