AIは誰のものなのか?独占 or 民主化

特に最近のChatGPTやMidjourneyといったプロダクトを目にすると、いよいよAIによって仕事が失くなる、人類が滅亡する日がやってきた、などといった論調が増えてきます。何もこれはAIやテクノロジーに詳しくない人たちが、勝手な妄想をもとに不安を煽っているだけではありません。

長年AI業界でAIの開発を引っ張ってきた重要な人物でさえ、最近のAIの進化は危険だと言い出したり(リンク)、AIを始めとする最先端のテクノロジーをテスラやスペースXといった自社の製品のために開発してきたイーロン・マスクでさえ全てのAIの開発を一度止めるべきだと言い出す始末です。(リンク

しかし、シリコンバレーを始めとするアメリカのテック業界ではこれとは反対の立場を取り、むしろ自由に、そしてオープンに開発を進めるべきだという人たちもいます。彼らは自分たちの利益のため、またはAIが抱える潜在的なリスクに対してナイーブであるから、こう主張するわけではありません。

むしろ彼らは、過去に同じようなことが繰り返されてきた歴史を学んでいるからです。新しいテクノロジーが出てくると、人間、そして社会はそれが持つ潜在的なリスクに対して恐怖やパニックに陥り、最終的には政府の規制とそれを利用する一部の企業による独占につながり、一般の人達はそうした新しいテクノロジーによる本来の利益を享受できなくなる、過去はこうした例で満ち溢れています。

そうした背景もあって、現在アメリカのテック業界を中心に、規制か自由か、さらには中央集権か民主化なのか、という思想的な対立軸をもとに様々な議論が起きています。

今回のセミナーでは、現在世界中で騒がれているAIのリスクとは何なのかを整理し、それはほんとうに心配すべきなのか、私達がほんらい懸念すべきこととは何なのか、といったことに関して、歴史的、思想的、そして技術的な背景を踏まえて議論したいと思います。

Exploratory データリテラシー・セミナー #6 in 東京

開催要項

日付 : 2023年 9月27日(水)
時間:18:30 - 20:00 - セミナー、20:10 - 懇親会
会場:AP東京八重洲(東京都中央区京橋1-10-7 KPP八重洲ビル 12F)
対象者:データに興味のある方であれば誰でも歓迎です!
参加費:セミナー(無料)、懇親会(実費)

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