Exploratory サーバーのユーザーイベントとインサイトイベントを確認する方法

Exploratoryサーバーのバージョン8.0以降では、以下のユーザーイベントとインサイトイベントをログファイルから確認できます。

  • いつ、どのユーザーが作成、更新、または削除されたか
  • ダッシュボード、ノート、チャートなどのインサイトがいつ、どのような情報でパブリッシュ、再パブリッシュ、閲覧、または削除されたか。

このノートではこれらのイベントを検索する方法と、イベントの詳細を紹介します。

イベントの検索

これらのイベントはexploratoryコンテナのログファイルに記録されます。検索方法は以下のとおりです。

  1. docker psコマンドを実行します。すると実行中のすべての Dockerコンテナの一覧表示されます。
  1. exploratoryで始まるイメージを探し、CONTAINER_IDの値を確認します。今回の例では、f590ee2ef600がCONTAINER_IDの値です。

  2. ログファイルを探します。ログファイルは通常、次の場所にあります。なお< CONTAIER_ID>で始まるセクションは上記にて確認した実際のファイル/フォルダー名に置き換えてください。

/var/lib/docker/containers/<CONTAIER_ID>/<CONTAIER_ID>-json.log
  1. ログファイルからイベントを抽出します。すべてのイベントには[EVENT]テキストが含まれるため、このキーワードを使ってログファイルをgrepできます。
cat /var/lib/docker/containers/<CONTAIER_ID>/<CONTAIER_ID>-json.log | grep -F "[EVENT]"

すると次のようなイベントが、タイムスタンプやその他の情報とともに表示されます。

[EVENT][VIEW][NOTE][ID:Sales-Report-mLU7xjp3Ut][BY:-]
[EVENT][ADD][DASHBOARD][ID:Sales-Dashbaord-WzY1boK0LE][BY:bob@example.com]
[EVENT][VIEW][DASHBOARD][ID:Sales-Dashbaord-WzY1boK0LE][BY:bob@example.com]
[EVENT][VIEW][VIZ][ID:Inventory-Chart-IyV9bCS3Bu][BY:bob@example.com]
[EVENT][ADD][USER][EMAIL:john@example.com][BY:-]
[EVENT][UPDATE][USER][EMAIL:john@example.com][BY:siteadmin@example.com]

イベントの解釈方法

基本的なイベントのシンタックスは次のとおりです。

   [EVENT][<Event Type>][<Event Target>][<Target ID>][<Initiated By>]
  • Event Type:
    • ADD(追加)
    • VIEW(閲覧)
    • UPDATE(アップデート)
    • DELETE(削除)
  • Event Target:
    • DATA(データ)
    • CHART(チャート)
    • ANALYTICS(アナリティクス)
    • NOTE(ノート)
    • DASHBOARD(ダッシュボード)
    • DICTIONARY(辞書)
    • PROJECT(プロジェクト)
    • USER(ユーザー)
    • TEAM(チーム)
  • Target ID: イベントターゲットのIDです
    • ID
    • EMAIL - イベントターゲットが「ユーザー」の場合
  • Initiated By: イベントに招待されたユーザー。ユーザーのメールアドレスが表示され、ゲストユーザーの場合は「-」と表示されます。

詳細は以下をご覧ください。

インサイトイベント

インサイトイベントは以下の通りです。

[EVENT][ADD][DASHBOARD][ID:Sales-Dashbaord-WzY1boK0LE][BY:bob@example.com]
[EVENT][UPDATE][DASHBOARD][ID:Sales-Dashbaord-WzY1boK0LE][BY:bob@example.com]
[EVENT][VIEW][VIZ][ID:Inventory-Chart-IyV9bCS3Bu][BY:bob@example.com]
[EVENT][VIEW][NOTE][ID:Sales-Report-mLU7xjp3Ut][BY:-]

各インサイトイベントは、[Event Type]に次のいずれかの項目を含みます。

  • ADD - 新規パブリッシュ
  • VIEW - ウェブブラウザからの閲覧
  • UPDATE - 再パブリッシュや、復元など
  • DELETE - 削除

各インサイトイベントは、[Event Target]フィールドに次のイベント ターゲットのいずれかの項目を含みます。

  • DATA
  • CHART
  • ANALYTICS
  • NOTE
  • DASHBOARD
  • DICTIONARY
  • PROJECT

インサイトイベントは、[Initiated by] フィールドにイベントを開始したユーザーを含みます。

ユーザーのメールアドレスが表示され、ゲストがイベントを開始した場合は「-」が表示されます。例えば、ゲストユーザーがパブリックなダッシュボードを表示すると、「-」になるわけです。

ユーザー/チームのイベント

ユーザー/チームに関するイベントは以下のように表示されます。

[EVENT][ADD][USER][EMAIL:john@example.com][BY:-]
[EVENT][UPDATE][USER][EMAIL:john@example.com][BY:siteadmin@example.com]
[EVENT][ADD][TEAM][ID:sales-team][BY:siteadmin@example.com]
[EVENT][UPDATE][TEAM][ID:sales-team][BY:siteadmin@example.com]

各ユーザー/チーム イベントには、[Event Type] フィールドに次のイベントタイプのいずれかを含みます。

  • ADD - 新規ユーザーまたはチームの作成。ユーザーの作成の場合、ユーザーが、確認ボタンをクリックしてアカウントをアクティベートしたタイミングが記録されます
  • UPDATE - ユーザーまたはチームのアップデート
  • DELETE - ユーザーまたはチームの削除

各ユーザー/チームイベントには、[Event Traget] フィールドに次のイベントターゲットを含みます。

  • ユーザー
  • チーム

各ユーザーイベントには、イベントの対象ユーザーの電子メールアドレスが含まれます。また各ユーザーイベントには、イベントの対象チームのIDが含まれます。

各ユーザー/チーム イベントには、[Initiated By] フィールドにイベントを開始したユーザーの情報が含まれ、開始者のメールアドレスが表示されます。

なお、ユーザーがアカウントをアクティベートするときには、アカウントが未作成でユーザーはログインしていない状況のため、「-」になる可能性があります。

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