Exploratory サーバー v11の新機能のハイライト

今回のv11のテーマは「What we really want is knowledge(本当に欲しいのは知識だ)」です。

データはたくさんあるが、肝心の知識は増えていないのではないか。この6ヶ月、私たちはこの質問に正面から向き合い、どのようにExploratoryを進化させることで、この問題を解決していくことができるか、こうした考えを元に作り上げたのがこのv11です。

そこで、Exploratory サーバー v11で追加された新機能をハイライトとして紹介させていただきます。

ウェブからチャートを作成・編集する

Exploratoryサーバーにすでにパブリッシュされているデータに対して、ウェブブラウザ上で新しくチャートが作れるようになりました。

パブリッシュされたデータのページに表示される「チャートを作成」ボタンをクリックするとチャートの編集ダイアログが開きます。

また新規作成だけではなく、既にパブリッシュされているチャートを編集することもできます。

より詳しい使い方については、下記のノートをご確認ください。

使い方を見る

ウェブからノートを作成・編集する

ノートに関しても、ウェブ上で新規作成したり、既にパブリッシュされているノートを編集したりすることができるようになりました。また、ノートの中に、パブリッシュされているチャートを加えることもできるようになっております。

Exploratoryサーバーのアカウントメニューに表示される「新しいノートを作成」メニューをクリックすると、ノートの編集ダイアログが開き、Exploratoryデスクトップと同じようにノートの作成が可能です。チャートは「チャートの編集」ボタンをクリックしてチャート編集のダイアログを開けることにより、直接編集することができます。

より詳しい使い方については、下記のノートをご確認ください。

使い方を見る

レポート閲覧者向けのチャートのインタラクティブ機能

Exploratoryサーバーにダッシュボードやノートなどをパブリッシュし、他の人たちと共有した場合、共有された閲覧者の方たちも、そうしたレポート内のチャートの列を変えたり、フィルターの条件を変えたりして、よりインタラクティブにデータを見ることができるようになりました。

チャート上部にある「インタラクティブ・チャートを開く」アイコンをクリックすると、チャートの編集ダイアログが開きます。

なお、こちらの機能はデータをインタラクティブに様々な角度から見るためのものとなりますが、変更したチャートの設定を保存することはできません。

また、インタラクティブチャートはパブリッシュしているコンテンツ(URL)ごとにオン・オフが設定できるようになっています。

より詳しい使い方については、下記のノートをご確認ください。

使い方を見る

データソースのSQLクエリの表示

サーバーにパブリッシュしたデータに「ソース」タブを追加し、データソースのタイプおよび、SQLのクエリーをサーバーから確認できるようになりました。

データの「再インポート」

「再インポート」ボタンをダッシュボードやノートのレポートの上部に追加し、サーバーにコンテンツをパブリッシュしたチームのメンバーやユーザーが、簡単にデータを再インポートできるようになりました。

「データがない場合に通知を送信しない」オプション

スケジュールの設定ダイアログで「データがない場合に通知を送信しない」オプションを有効にすることで、パブリッシュされたデータやチャートにデータがない場合のみ通知メールを送信しないように設定できるようになりました。

コンテンツの検索ページの言語フィルタリング

コンテンツ検索ページで言語によってコンテンツをフィルタできるようになりました。

管理機能の強化

今回のv11では、サーバーの管理機能も大幅に強化しています。

例えば、管理ページにサイト全体の「設定」メニューを追加し、サイトに関する様々な設定ができるようになりました。

ランタイムの設定

1. 新規ユーザーのデフォルトの言語設定

ユーザーのデフォルトロケールをサーバー単位で設定できるようになりました。この設定により、曜日や月名の表示がスケジュール実行時にも、パブリッシュしたユーザーによってロケールが変わってしまう問題を避けられるようになっています。

2. インタラクティブ・モードのタイムアウト (ミリ秒)

インタラクティブ・モードを有効にした際のセッションのタイムアウトを設定できるようになりました。

3.スケジュール時のRコマンドのタイムアウト

ユーザーがアクティブでない場合のタイムアウトの時間を指定できるようになりました。

検索ページの設定

1. デフォルトの表示モード(タイル/リスト)

Exploratoryサーバーのコンテンツページにはタイルとリストの2つの表示方法(リスト表示とタイル表示)があります。

デフォルトの表示モードはタイル表示ですが、サイト全体のデフォルトの表示モードを設定できるようになりました。

2. デフォルトのソート順(最新/タイル)

Exploratoryのコンテンツページはタイトル、閲覧数、いいねの数でソートが可能ですが、デフォルトのソート順を「最新」あるいは「タイトル」のいずれかから設定できるようになりました。

ユーザーの有効化の設定

ユーザーの有効化時のサーバー上での挙動の設定が可能です。

両者の設定メニューには依存関係があり、「ユーザーを自動的に有効化」の設定が有効な場合「招待メールを自動送信」の設定は無効となり、「招待メールを自動送信」の設定が有効な場合「ユーザーを自動的に有効化」の設定は無効となります。なお、デフォルトの設定は両方の設定がオフになっています。

1. 「ユーザーを自動的に有効化」と「招待メールを自動送信」がオフ

ユーザーにアカウントのアクティベーションや、パスワードの設定をしてもらう必要があるものの、アクティベーションのためのURLをメールで送付できない、またはメールで通知したくない場合に適した設定で、具体的には以下のような状況に適した設定です。

  • オンプレミス・サーバーを利用していて、オンプレミス・サーバー上にSMTPサーバーがない場合
  • メール以外の手段(例: Slackなどのコミュニケーションツールなど)でユーザーにアクティベーションURLを伝えたい場合

2. ユーザーを自動的に有効化がオン

管理者がユーザーのアクティベーションやパスワードの設定を行い、効率的にユーザーのアクティベーションを行いたいときに適している設定で、ユーザーがアクティベーションやパスワードを設定することは想定していません。

3. 招待メールを自動送信

こちらはユーザーにアカウントのアクティベーションや、パスワードの設定をしてもらうことを前提とした設定で、以下のような場合に適しています。以下のような状況に適した設定です。

なお、各設定におけるユーザー作成の流れの詳細は以下のリンクにて紹介していますので、ご参考ください。

詳細を見る

通知メールの設定

システムから通知メールを送付する際の管理者名と、メールアドレスをカスタマイズできるようになりました。

ユーザー

ユーザーの管理機能についてもいくつかの機能を強化しています。

CSVファイルを使った複数のユーザーの追加・パスワードの設定

これまで管理者様は1名ずつユーザーを作成する必要がありましたが、複数のユーザーをインポートできるようになりました。

複数のユーザーのインポートは「CSVファイルからユーザーをインポート」メニューから対応が可能です。

チーム名を基にしたユーザー検索

サーバーに登録されているユーザーをチーム名で検索できるようになりました。

ページフッターを隠す

設定ファイルを使用して、利用規約や問い合わせリンクを含むページフッターを非表示にできるようになりました。

こちらの設定方法の詳細は追ってコンテンツを追加する予定です。

ホステッド・サーバーを利用しているお客様におかれましては、Exploratoryの担当者あるいはサポート窓口(support@exploratory.io)まで、非表示化をご依頼ください。


上記がExploratory サーバーv11の新機能のハイライトとなりますが、それ以外にも機能強化やバグの修正などが入っております。それらはリリースノートより確認できますので、ぜひご覧ください。

参考資料

  • Webブラウザ上でチャートを新規作成する機能の紹介 - リンク
  • Webブラウザ上のノートの編集・新規作成機能の紹介 - リンク
  • インタラクティブ・チャート - 閲覧者向けのチャートの編集機能の紹介 - リンク
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