今回は、縦に広がったデータ(ロング型)を横に広がるデータ(ワイド型)に変換する方法をご紹介します。
そもそも、ワイド型やロング型がどういったものなのか、下記のセクションにて紹介をしていきましょう。
例えば、以下のデータがあったとします。このデータでは、月ごとに列が存在しています。
このようなデータの形式は、データが増えていくと、横方向に伸びる(列が増える)データとなっているため、「ワイド型」と呼ばれています。
一方で、下記のように月ごと、国ごとに行が分かれているデータがあります。
このようなデータの形式は、データが増えていくと、縦方向に伸びる(行が増える)データとなっているため、「ロング型」と呼ばれています。
一般的に、アナリティクスを使った分析には、1行が観察対象(顧客、従業員、商品、など)となっているワイド型データが適しており、集計・可視化には、カテゴリーと値がそれぞれの列にまとまっているロング型データが適しています。
データ分析をするときは、出したいアウトプットに応じたデータの持ち方に変換をしていく必要があります。
今回は「顧客満足度調査データ」を使用します。
回答者、アンケートの質問ごとに行があるロング型のデータとなっています。
ロング型のデータでは、質問ごとの回答の平均値などの可視化はしやすいです。
一方で、質問どうしの関係性を可視化したい時、分析したい時には質問ごとに列が分かれていなければいけません。
そのため、データをロング型からワイド型へ変換していきましょう。
質問と回答の列をシフトキーを使って複数選び、「ロング型からワイド型へ」を選択します。
「ロング型からワイド型」へのダイアログが表示されます。
キー列には「質問」、値の列には「回答」が選択されていることがわかります。
プレビューをした時に結果に問題がなければ、実行ボタンをクリックします。
ロング型からワイド型へ変換することができ、アンケートの質問ごとに列を持つことができました。