「財務指標について適切に理解をしていると思いますか?」このような質問に、自信をもって、「理解している」と答えられるマーケティング担当者は、多くはありません。
しかし、多くのマーケティング活動は費用を伴うものであるがゆえに、ビジネスやマーケティング活動に関わる財務指標を理解することは、マーケティング担当者にとって、非常に重要と言えます。
そこで、こちらのノートでは、財務指標の1つでもある「利益」について紹介いたします。
マーケティング部門の担当者は、顧客の購買サイクルのステージを先に進めるために様々な活動をすることになります。
各ステージでの活動目的や、そのステージの活動を評価する指標は異なりますが、特にマーケティング部門にとって最も重要なことの1つは、企業活動やマーケティング活動の源泉である「利益」を増やすことにつながるべき、と言えます。
そのため、マーケティング担当者も利益を指標としてモニターするべきと言えます。
なお、利益は以下のように売上から費用を差し引くことで計算されます。
また、上記の「費用」には以下が含まれることになります。
以下は、複数年に渡るような、マーケティング施策に関する試算表となりますが、マーケティング部門として利益を計算することで、マーケティング施策の実行可否の検討や、予算獲得のための交渉をスムーズに進めるための材料として役立てられます。
今回は以下のような1行が各期間(年)の売上、費用を表している集計済みのデータを使って利益を計算します。
利益を計算するために、「売上」の列ヘッダーメニューの「計算を作成」の「標準」を選択します。
計算を作成のダイアログが開いたら、計算エディタに売上 - 費用
と入力します。
続いて、「新しく列を作成」にチェックがついていることを確認して、「この列の後に作る」に「(最後の列)」を選択し実行します。
これで利益を計算できました。
累積での利益を確認したければ、チャート・ビューに移動して、ピボットテーブルを利用することで、合計値として、累積での利益の確認が可能です。
なお、利益に関するより詳しい情報や、より実践的な計算に興味がある方は以下のリンクから詳細をご確認ください。