円形コードダイアグラム(Chord Diagram)とは、複数のカテゴリー間の関係性や流れの大きさを、円形のレイアウトで表現したチャートです。弧の太さが大きいほど、そのカテゴリー間の移動や遷移の量が多いことを示します。
人の移動データや製品の流通経路など、カテゴリー間の流れを直感的に把握したいときに特に有効です。ただし、2要素間の関係の強さを表すチャートであり、方向の情報は持たない点に注意が必要です。

たとえば上の図は、日本の都道府県間の人の移動を表した円形コードダイアグラムです。各都道府県がセクターとして配置されており、弧でつながれた2つの都道府県間の移動量を弧の太さで読み取ることができます。
弧の太さが大きいほど、その2つの都道府県間の移動が多いことを示しています。
円形コードダイアグラムを作成するには、1行が移動記録を表すデータが必要です。
上記の具体的な例として、今回は1行が1人のアンケートの回答者を表し、列には居住地の移動元及び移動先、移動年や移動理由の情報を持つデータを使っていきます。

なお、データはこちらからダウンロードいただけます。
円形コードダイアグラムの作成には、Rパッケージのcirclizeを使用します。まだインストールされていない場合は、以下の手順でインストールします。
プロジェクトメニューから、「Rパッケージの管理」を選択します。

すると、「Rパッケージの管理」のダイアログが開くので、「パッケージをインストール」を選択し、テキストボックスにcirclizeと入力してインストールボタンをクリックします。

「circlizeのインストールに成功しました。」というメッセージが表示されたら、インストールは完了です。
プロジェクトのメニューから「新規ノート」を選択します。

新しいノートが作成されたら、コンテンツの追加ボタンをクリックして、「Rスクリプト」を選択します。

ここでは、出発地点と到着地点の列を持つデータフレームがすでにインポートされているものとします。
Rスクリプトの入力ダイアログが表示されたら、以下のコードを貼り付けます。
library(showtext)
library(circlize)
showtext_auto() # これを実行するだけで日本語が通るようになります
chordDiagram(データフレーム名[, c("移動元の列", "移動先の列")], transparency = 0.5)
# 方向の情報は持たないため、移動元の列と移動先の列は逆でも問題ありません。

コードを貼り付けたら、「プレビュー」ボタンをクリックします。

すると、上記のように円形コードダイアグラムが表示されます。
ダッシュボードでもテキストパネルのコンテンツからRのコードブロックを追加することで、同様に円形コードダイアグラムを作成・表示させることが可能です。

Q:
円形コードダイアグラムを作成すると、simpleError in eval(substitute(expr), data, enclos = parent.frame()): object '列名' not found
というエラーが出る
このエラーは、指定した列名がデータフレームに存在していない、あるいはデータフレーム名の指定の仕方に問題がある可能性があります。
データフレーム名が数値(例:
99)である場合、Rがそれを数値そのものとして解釈してしまうことがあります。その場合は、データフレーム名をバッククオート(`)で囲うことでエラーを回避できます。