Exploratory v11では、異なるプロジェクト間でチャート、データ、データラングリング(加工・整形)のステップ、ノート、ダッシュボードなどのコンテンツをコピーできる機能が追加されました。
プロジェクト間のコンテンツコピー機能は、以下のようなシーンで特に威力を発揮します。
データ分析チームで複数のプロジェクトを並行して進めている場合、共通で使用できる分析手法やチャートの可視化設定を再利用したいことがあります。例えば、売上分析用のプロジェクトで作成した時系列での可視化設定を、マーケティング施策の効果分析プロジェクトでも使用したい場合などです。
また、新規プロジェクトを立ち上げる際に、既存プロジェクトで作成されたデータラングリングのステップを再利用することで、時間を短縮することができます。例えば、顧客データの前処理手順を、別プロジェクトで再利用するといったことが可能です。
データフレームをコピーする場合は、データフレーム一覧から対象のデータフレームを別のプロジェクトにドラッグ・アンド・ドロップすることで可能です。
さらには、データソースからデータを取得する設定やそのデータフレームにあるデータラングリングのステップやチャート、アナリティクスなども全て再現されるようになっています。
データの加工手順をコピーする場合は、Shiftキーを押しながら複数のステップを選択することができます。選択したステップをまとめて、別のプロジェクトにドラッグ・アンド・ドロップでコピーします。
これによってステップを別のプロジェクトにあるデータフレームにコピーすることができました。
まず、コピーしたいチャートを表示します。チャートを選択し、ドラッグ・アンド・ドロップで別のプロジェクトにコピーをします。
これによってチャートの設定がコピーされましたが、Y軸などの列の設定で同一の列名がない時にはエラーとなりますので、正しい列名を設定します。
これによって別のプロジェクトのデータフレームに対してチャートをコピーすることができました。
ちなみに、同一プロジェクト内でも、異なるデータフレーム間でチャートをコピーすることが可能です。
ノートやダッシュボードも同様に、ドラッグ・アンド・ドロップで別のプロジェクトにコピーすることができます。これにより、異なるプロジェクトでも同様の分析レポートなどを簡単に作っていくことができます。
コピーされたコンテンツは、新しいプロジェクト内で独立して編集することができます。そのため、元のコンテンツを保持したまま、新しいプロジェクトの要件に合わせてカスタマイズすることが可能です。