こんにちは、Exploratoryの西田です。

数週間ほど途絶えてましたが、また今週より再開します!

先週は、日本へ一週間ほど行っておりました。メインはデータサイエンス・ブートキャンプで、今回また新たに45名ほどのすてきな新しい仲間に出会うことができ、ほんとに楽しかったです。

Exploratoryがこの先どんなに大きくなってもこのブートキャンプだけはぜひ続けていきたいと思います。

今回のブートキャンプでも教室内外での質問、コメント、サポートなどを通して多くのフィードバックを得ることができました。それらをもとに、さらにわかり易い内容のトレーニングを提供できるように、Exploratoryのプロダクトの機能面のアップグレードと、トレーニングの構成とコンテンツのアップデートを現在行っているところです。

次回のブートキャンプ・トレーニングは来月、3月の中旬です。ビジネスの現場で使えるデータサイエンスや統計の手法を1から体系的に学びたいという方は、まだ席のほう空きがありますので、この機会にぜひ参加をご検討してみてください!

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それでは、今週のWeekly Update、さっそくいってみましょう!

最近の興味深い英文の記事

気づき力 - 意思決定の精度を上げるための3つのアドバイス

Max Bazermanによる「The Power of Noticing: What the Best Leaders See」という本があります。この本自体は数年前に出たものですが、そちらの本のレビューとして「意思決定に役立つ3つの気づき力」といった内容の記事を最近目にしました。

よりよい意思決定を行うためのデータ分析という観点からも、非常に参考になるアドバイスだと思います。

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ヨーロッパはAI時代の競争においてなぜ絶望的なのか

日本では「欧米」という言葉のもと、ヨーロッパとアメリカを一緒のようなものとして扱ってしまうことをよく見受けます。

ところがじっさいにはアメリカとヨーロッパは大きく違います。とくにテクノロジーやAIの世界ではその差は広がるばかりです。

今回は、もとGoogleの中国の社長で現在は主に中国でのAI分野で積極的に投資活動をしているベンチャー・キャピタリストのKai-fu Leeが、「なぜヨーロッパのAIセクターは絶望的なくらいだめなのか」という話を最近していたので、こちらで紹介したいと思います。

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P値の問題は氷山の一角だ

統計を勉強するときに避けて通れないものの一つに、P値というものがあります。(正確には頻度派ですが。。。)仮説検定のときに出てくるやつです。

しかし、最近は統計の世界にはびこっているこのP値に対する盲目的な信仰がいろいろと批判の対象になっていたりもします。

そんなおり、Jonhs Hopikins大学でデータサイエンスを教えるRoger D. PengとJeffrey T. Leekがネイチャー誌に興味深いエッセイを出していました。

P値ばかりに目を向けてああだこうだと議論し続けるのではなく、データ分析にとってもっと重要な別のタスクやツールに関しての議論をもっとするべきだというものです。

学問的な話というよりも、実際に現場でデータ分析をする人が注意すべきことが書かれてあって、おもしろいなと思ったので、こちらで紹介しています。

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Quote of the Week

“Without data you’re just another person with an opinion.” 

データがなければ、あなたが言うのはただの意見だ。

by エドワード・デミング


What Are We Writing?

最近、Team Exploratoryから以下のHowToノートが出ています。興味のある方はどうぞ!

  • データの統計情報をグループごとにもとめる - Link

What Are We Working On?

Exploratory v5.1

次期バージョンのExploratory v5.1ですが、プロダクト自体はほぼリリースできるほどのレベルになっているのですが、リリースの方は今月の中旬にずれ込む予定です。

v5.1のベータ版はすでにあり、すでにベータ・ユーザーの方が使い始めていて、また先月のブートキャンプの際にも使いましたが、動きの方は安定していますので、もし興味のある方がいらっしゃいましたらsupport@exploratory.io までご連絡ください。

バイオリン・プロット

v5.1では新しいチャートタイプがいくつか入ってきますが、そのうちの一つがこのバイオリン・プロットというものです。見たかんじがバイオリンのようなのでそういう名前がついていますが、これはヒストグラムと箱ひげ図を混ぜたようなものです。

どのへんにどのくらいのデータが集まっているのかを理解したいときに便利です。

こちらが箱ひげ図で同じデータを表した場合ですが、バイオリン・プロットを使うと箱ひげ図では捉えることのできなかった情報を捉えることができているのがわかるかと思います。

ちなみに、箱ひげ図をバイオリン・プロットといっしょに表示することもできます。

さらに、もとになるデータを点として横に並べて表示することもできるようになります。

データサイエンス・ブートキャンプ、3月開催!

冒頭でも触れましたが、来月3月に東京でブートキャンプを行います。まだ席の方に空きがありますので、データサイエンスや統計の手法やデータ分析を1から体系的にいっしょに学びたいという方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください!

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それでは、今週は以上です。素晴らしい一週間を!

西田, Exploratory/CEO
KanAugust(Twitter)


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