こんにちは、Exploratoryの西田です。

先週末は下の子の1歳の誕生日でした。🎉

上の子と違い、寝る時間の定まらない子だったので特に最初の半年は、ときに赤ちゃんを腕の中であやしながら、夜中日本とのミーティングをしているなんてこともよくありましたが、なかなか大変な一年でした。(先日ある日本でのパートナーの人たちと話していたのですが、しっかりばれてました。笑)

私にとってはExploratoryもまだ赤ちゃんのようなところがあるので、今年はしっかりと独り歩きできるように、全開で走っていきたいと思います。

ところで、次回、3月のブートキャンプ・トレーニングはまだ席のほうに空きがありますので、ビジネスの現場で使えるデータサイエンスや統計の手法を1から体系的に学びたいという方は、この機会にぜひ参加をご検討してみてください!

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それでは、今週のWeekly Update、さっそくいってみましょう!

最近の興味深い英文の記事

人間の命を救うはずだったAIが政治と無知によって無視されてしまった話

「優れた料理人はお客さんが育てる」なんて言ったりしますが、料理を食べるお客さんが、料理がほんとにうまいかどうかわからないと、料理人のレベルも上がらないということです。

実はAIにもそれと同じような面があります。

AIがわからない人にAIを渡しても、AIは真価を発揮できないということです。

今回は、汚染された水道管を発見することができるAI(機械学習による予測モデル)をせっかく開発したにもかかわらず、結局使われなくなってしまい、そのせいで問題の水道管が今でも取り替えられず、多くの人の命が危険にさらされているという、アメリカはミシガン州のフリントという町で起こった話を紹介したいと思います。

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10のチャートで見るアメリカの悲惨なミドルクラス

「アメリカのミドルクラスがいなくなる。」

現在のアメリカはますます、極端な右と左の2極化が進んでいます。右はトランプ旋風を支えている主に共和党の人たち、左は金持ちから70%の税金を搾り取れと叫んでいる主に民主党の人たちです。

以前にも紹介したことのある、Bridgewaterという世界で一番大きいヘッジファンドの創業者で元CEO、現在はCIO(Chief Investment Officer)としてまだ現役のレイ・ダリオが、「最も懸念すべき経済、社会、政治の問題」という分析レポートを今から一年ほど前に出していますが、現在の右と左に極端に分断されたアメリカを理解するために役立つインサイトが盛りだくさんです。

こちらで「堕ちていくアメリカのミドルクラス」という視点から要約という形で紹介します。

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意味づけという壁にぶつかるAI

A.I. 研究者のPedro Domingosによる“The Master Algorithm”という本の紹介も兼ねていますが、ニューヨーク・タイムズのコラムに、人間が考えるように考えることのできないAIがいかに危険かという内容のエッセイがありました。

  • Artificial Intelligence Hits the Barrier of Meaning - Link

常識や人間がものごとを理解するときに使う他の性質を持ち合わせていないAIのプログラムは私達の住む現実の世界にどんどんと導入されていっています。ものすごくスマートなAIが世界を征服してしまうことを心配する人たちがいますが、それよりももっと恐ろしいのは、私達の言っているAIはかなりばかなシステムであることが多く、そうしたシステムがすでに世界をのっとってしまっているということこそが、本当の問題です。

私達は「AIの限界」を理解することなしに、そうしたシステムを過度に信用し、自由にやらせすぎてしまうことです。

「AIの限界」に関しては以前、こちらの記事を紹介しました。読んでない方はこの機会にぜひ!

  • AI - その革命はまだ起きていない、そして起きそうもない - Link

刑務所の囚人を使って構築される声紋データベース

Prisons across the U.S are quietly building databases of incarcerated people’s voice prints - Link

アメリカでは受刑者の声紋データベースが作られているらしいです。刑務所から受刑者の家族や友達への電話などはすべて録音され、そうしたデータベースの構築に使われているということです。

う~ん、その手があったかといったことなんでしょうか。。。


Quote of the Week

“We think we want information when we really want knowledge.” 

私達が情報 (Information) を求める時、実は本当に求めているのは知識 (Knowledge) なのである。

by Nate Silver


What Are We Writing?

最近、Team Exploratoryから以下のHowToノートが出ています。興味のある方はどうぞ!

  • 線形回帰モデルをステップとして作り新しいデータを予測したり、テストデータで検証する方法 - Link

What Are We Working On?

Exploratory v5.1

先週もお伝えしましたが、v5.1はリリース直前で延期になり、追加の機能を入れることになりました。リリースの予定は今月末を予定しております。

新機能の開発の方はすでに終わっていますが、おかげでこのリリースはかなりユーザーの方にとって役に立つものになりそうです。

今回はいくつか、チャート関連の新機能を紹介します。

散布図・マトリックス

とうとう、スカッター(散布図)・マトリックスがExploratoryにやってきます!

複数の数値型の変数同士の関係をいっぺんに見たいときに便利です。

アナリティクス・ビューの「相関」からアクセスできます。こちらのアナリティクスで相関係数のヒートマップとともに、この新しい散布図マトリックスを見ることで、複数の変数間の関係がより直感的に、より深く理解できるようになります。

ヒートマップの「繰り返し」サポート

ヒートマップに「繰り返し」のサポートがやってきます!

ヒートマップをカテゴリごとに複数表示することができるようになります。

データサイエンス・ブートキャンプ、3月開催!

冒頭でも触れましたが、来月3月に東京でブートキャンプを行います。まだ席の方に空きがありますので、データサイエンスや統計の手法やデータ分析を1から体系的にいっしょに学びたいという方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください!

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それでは、今週は以上です。素晴らしい一週間を!

西田, Exploratory/CEO
KanAugust(Twitter)


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