こんにちは、Exploratoryの西田です。
お久しぶりです!
先週は日本にデータサイエンス・ブートキャンプのために行っていたのですが、そのタイミングでいつものようにこのWeekly Updateの配信が途絶えてしまいました。すみません!
また、今週からがんばって毎週アップデートしていきたいと思います。次の日本は5月ですので、それまでは毎週アップデートできると思います!(笑)
ところで、今回も日本で40数名の新しい仲間にデータサイエンス・ブートキャンプで出会うことができました。3日間のトレーニングを通していっしょに学び、とても濃いい時間を一緒に過ごすことで、最後には不思議な一体感が生まれるので、毎回サイコーに楽しいです。(笑)
次のブートキャンプは7月です!詳細は下の方にあります。
ちなみに、今回は一人の受講者の方が、受講してみての感想をこちらのノートにまとめてくださっているので、ブートキャンプに興味のある方はぜひ読んでみてください。
ところで、今週いよいよExploratory v5.1がリリースされる予定です。開発が当初の予定を大幅に超えてしまいましたが、そのかいあって、分析するにあったって使いやすい機能がたくさん詰まっています。ぜひお試しください!
最後に、この5月から2つの新しいトレーニングを開始します。1つ目はデータとアナリティクスを使ってSaaSビジネスを改善していくためのトレーニング。2つ目はデータを様々な角度から可視化することで仮説を構築していく探索的データ分析のトレーニングです。
そこで、この4月18日(木)にこれら2つのトレーニングの一部の紹介を兼ねたセミナーを開催します!興味のある方はぜひご参加ください!
それでは、今週のWeekly Update、さっそくいってみましょう!
私達ExploratoryもSaaS(Software-as-a-Service)のビジネスモデル、つまり毎月(または毎年)のサブスクリプションによる収入によって事業をまわすというモデルです。これは、従来型のライセンスを売り切る形のビジネスモデルとは大きく違うので、ビジネスの状態を知るための指標も大きく変わってきます。
そこでMRR(Monthly Recurring Revenue)、Churn Rate(離脱率)、CLTV(Customer Life Time Value / 顧客生涯価値)、コンバーション率、CAC(Customer Acquisition Cost)などといった指標を定期的にモニターしていくことになるのですが、ここで問題があります。
こうした指標は後追い指標であり、例えば月末や期末にその数値を知った後では反省会はできますが、もうこの数字を変えることはできません。
ビジネスに責任を持つ者としてほんとうにしたいのは、こうした指標に対して自分たちが設定したゴールを達成するための施策をどんどんと早め早めに打っていくことです。つまり、後追い指標ではなく、先行指標こそが普段から頻繁にモニターしておきたいものなのです。
そこで、そうした先行指標としてよく使われるものとして、プロダクト・エンゲージメントというものがあります。ようはユーザーがどれだけ自分たちのプロダクトやサービスを使ってくれているのかを測る指標です。
これによって、どのユーザーがコンバートしそうか、アップセルの機会がありそうか、またはどのユーザーがチャーン(離脱、キャンセル)しそうかということを予測しやすくなります。
今回はこのエンゲージメントに関して、詳しくまとめられている記事が最近出ていたので、ここで紹介したいと思います。
先週はネイチャーというサイエンス系の雑誌で、800人ほどの科学者たちが「統計的有意」というコンセプトに反対を表明したとして、データ業界ではちょっとした話題になっていました。
簡単にまとめると、実験の結果を「統計的に有意」かそうでないかといった、まるで2つしか答えがないように捉えるべきではないとするものです。
これはある意味最近のトレンドでもあるので、とくに新しいものではないと思います。統計学会でも公式に議論されていることですし、心理学系の雑誌などでも、「統計的に有意」かどうかの根拠として、P値だけをレポートすることが禁止されるようになったりとしています。
こちらのノートでこの辺のことには触れているのでよろしければ参照してみてください。
ただ、こういうタイプの記事が書かれると、それを専門にしていない人達の間で、ヘッドラインのつまみ食いのようなことが発生してしまい、記事の筆者が伝えようとしていることとかけ離れた事がおおげさに議論されてしまうことが多々あります。
そこでみなさんには、しっかりとここで議論されていることの本質を抑えてほしいと思い、ここに要訳して紹介することにしました。
全ての意思決定を同じように捉えていませんか?
実は意思決定には2つのタイプがあります。
AmazonのCEO、ジェフ・ベゾスが2010年に株主へ宛てたレターの中でこの2つのタイプをきれいにまとめているので、こちらで紹介します。
“If you aren’t in the moment, you are either looking forward to uncertainty, or back to pain and regret.”
今、この時に集中していないということは、不確実な将来に思いを巡らしているか、過去の辛いことを思い出して後悔しているかのどちらかだ。
by ジム・キャリー、俳優
以下の記事が最近Team Exploratoryから出ています!
今週、v5.1のリリース予定です。これまですでに多くの方にベータ版を使っていただいているので、品質の方はすでに安定しています。
このWeekly Updateでも過去に様々な新機能を紹介してきましたが、いよいよです。お楽しみに!
冒頭にも述べましたが、この5月にSaaSビジネスに関わる方を対象にした、データとアナリティクスを使ってビジネスを改善していくためのトレーニングと、データの可視化に興味のある方を対象にした、探索的データ分析のトレーニングの2つを開催する予定です。
そこで、この4月18日(木)にこれら2つのトレーニングの一部の紹介を兼ねたセミナーを開催します!
興味のある方は、ぜひ遊びに来てください!
次回ブートキャンプの7月の開催が決まりました!
トレーニングのコンテンツとトレーニングで使うExploratoryが、学びやすさという点でかなりパワーアップしていますので、このさいにデータサイエンス、統計の手法、データ分析を1から体系的にいっしょに学びたいという方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください!
現在、早割期間中ですので、お早めに!
それでは、今週は以上です。素晴らしい一週間を!
西田, Exploratory/CEO
KanAugust(Twitter)
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