他の系列店も何種類か存在するが、全体の割合で見ると数パーセントに満たず、ほとんどスターバックスが占めている。
総店舗数の多い順に見ると、アメリカが13311店舗で最多で、以降中国、カナダ、日本、韓国と続いている。北米3国が上位にあるのは驚くにあたらないが、東アジア・東南アジアへの進出に野心的であることがわかる。
一方、ドイツ、フランス、スペイン、ギリシャなどのイギリスを除くヨーロッパ諸国は比較的下位にある。
上の表は、(2)の表に、各国の人口の列を加えたものである。ここでは、店舗数と人口に関する考察は(4)に譲る。
上の地図は、人口10万人あたりの店舗数で色分けしたものである。この数値は、店舗が人の生活圏にどのくらいの密度で展開しているかを、大まかに示す。
続いて、各国・地域で店舗形態にどのような違いがあるかを見る。店舗形態には、直営店(CO)、ライセンス店(LS)、合弁事業店(JV)、合弁事業店(JV)、フランチャイズ店(FR)の4つに分けられる。
ここでは、まずアメリカと日本の違いに着目する。下の図の左側のグラフが日本、右側がアメリカのデータである。
日本は合弁事業店が中心となって展開していて、アメリカでは直営店とライセンス店が互いにバランスを保って運営されている様子がわかる。スターバックスが生まれた国、アメリカのこの経営スタイルはもう少し調べてみる価値がありそうだ。
上の二つの図を見比べると、ある程度一致していることがわかる。このことは、店舗数の多い州ではCOで、それに比較してまばらな州はLSで運営するという分担がなされていることを示唆する。