今回はCLV(Customer Life Time Value / 顧客生涯価値)というコンセプトについて話したいと思います。
CLVがどのようなものなのかを説明する前に、今一度、SaaSのビジネスが売り切りのビジネスとどのように異なるかを見ていきたいと思います。
例えば10万円の売り切りのライセンス・ビジネスと月額1万円のSaaSサービスを比べてみます。
売り切りのビジネスでは1人の顧客にライセンスを販売したら、翌月もその顧客から収益が見込めるとは限りません。
SaaSの場合、売り切りビジネスと異なり、顧客がチャーン(解約)するまで、継続して収益を得ることができます。
つまり、SaaSの場合、売り切りビジネスと異なり、顧客がチャーンするまで、顧客から得られる収益が累積していくことになるわけです。
もう少し具体的なケースで考えてみます。例えば、今年の1月に利用を開始した顧客が、12月にチャーンしたとします。
このとき、顧客が12月チャーンして初めて、その顧客1人の生涯を通して得られる、通算の収益が決まります。
この通算の収益を**CLV(顧客生涯価値/Customer Lifetime Value)**と呼び、LTV(Lifetime Value)と呼ばれることもあります。
例えば、このユーザーは月額1万円のサービスを12ヶ月利用したので、CLVは12万円となります。
そして、CLVがわかれば新規顧客の獲得や既存顧客の維持に、どれくらいの費用をかけられるかを決めることができます。
そのためSaaSのビジネスではCLVを推定することが重要になるのです。
CLVの具体的な計算の仕方は以下のリンクしていますので、ご参考ください!
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