こんにちは、Exploratoryの西田です。
お久しぶりです!
2週間ほどデータサイエンス・ブートキャンプのために日本に行っていたためにご無沙汰しておりました。
日本はむちゃくちゃ暑かったですが、ブートキャンプでは平日版、週末版、さらにある企業でのオンサイト版を通して多くの個性豊かで、素敵な人たちと出会うことができ、サイコーに楽しかったです。
実は日本での開催は今回で2年が経ち、かれこれ11回目となるのですが、その間トレーニングの内容もずいぶん進化し、さらにそこで使うExploratoryの方もかなり進化しているので、トレーニング中は分析手法や演習そのものに集中できる時間が増え、みなさんからの質問がどんどんと本質に迫った高度なものになってきています。そのぶん、質問を受ける時にけっこうぷれっしゃーがありますが、その分かなりやりがいがあります。
今回もたくさんの貴重なフィードバックを参加者の方たちよりいただいので、次回11月のブートキャンプのさらなる改善に役立てたいと思います。
ところでその11月のデータサイエンス・ブートキャンプの受付をすでに開始しております。
早割のほうが今月いっぱいですので、興味のある方はこの機会にぜひご検討下さい!
ところで、今月のEDAサロンは、世界の家畜生産量データを使います。
誰でも参加できるので、皆さん是非トライしてみてください!詳細はこちらです。
最後に、今週から毎週木曜日のオンライン・セミナーを再開します!今週は、Exploratory v5.3の新機能の紹介です。興味のある人はぜひご参加ください!
それでは、今週のWeekly Update、さっそくいってみましょう!
最近Amazonが2025年までに$700 million(800億円くらい)かけて10万人の社員をトレーニングするというプログラムの発表をしていました(プレスリリース)。
現在USだけだと60万人ほどの従業員ということなので、かなりの規模のプログラムです。
現在多くの仕事がAIや自動化によって失くなってきていますが、それと同時に、ソフトウェアやデータといったテクノロジーに関する仕事は逆にどんどんと増えています。そしてこういった分野での人材が少ないというのはUSでも問題になっています。
今回のAmazonの発表は、企業が独自に従業員の教育に乗り出すという最近の流れに乗ったものです。
AI(正確に言うと機械学習)は予測が得意ということで、よく株や先物商品の価格の予測もAIでできるのかと言う話がよく出てきます。そうした淡い期待があると思います。
実際、ウォールストリートのヘッジファンドをはじめとする投資会社は80年代ころから積極的にコンピューターを使ってデータから予測モデルを使い、それによってうまく行っている会社もあれば失敗する会社もあればという繰り返しが行われています。
そもそもここ10年ほどでこそ、データサイエンスとかAIという言葉が人気を呼び、こうした領域で能力のある人はシリコンバレーへ向かうのが普通となりましたが、以前はこうした人たちの多くはクオンツ(Quantz)と呼ばれ、ニューヨークのウォールストリートに向かったものでした。
それでは、現在のようにAIがある意味当たり前になった今日では、そうしたヘッジファンドによる投資というのはすでに最新のAIのアルゴリズムやテクノロジーによって、自動化され成果を上げているのかというと、残念ながら事態はそんなにバラ色ではありません。
なぜ難しいのかと、またそれでも成功しているファンドに共通する点が、こちらの「Computer models won’t beat stock market anytime soon」というBloombergの記事にうまくまとめられていたので紹介します。
今となっては「Software is eating the world(ソフトウェアが食べ尽くす世界)」というのはもはや当たり前感がありますが、現在は企業の競争優位はソフトウェアだけでなく、データを使ってどう効率的にプロダクトを改善していくことができるかが重要になってきています。つまり、「Data is eating the world(データが食べ尽くす世界)」の時代へ突入しています。
そうした時代にカスタマーから愛されるプロダクトを作っていくためには、これまでのソフトウェア時代のプロダクト・マネージャーでは十分ではなく、データを使ってプロダクトを改善し競争優位を作っていくための戦略を作れるデータ・プロダクトマネージャーが必要となります。
今日は最近シリコンバレーでよく聞かれるようになったこのデータ・プロダクトマネージャーという仕事がただのプロダクト・マネージャーとどう違うかについて書かれてたエッセイがあったので紹介します。
In the sciences, the authority of thousands of opinions is not worth as much as one tiny spark of reason in an individual man.
サイエンスでは、何千人もの意見による権威というのは一人の人間に芽生えたわずかな理論(reason)ほど重要なことはないのだ。
ガリレオ・ガリレイ
哲学的な話の中でのreasonを日本語に訳すの難しいですが、誰かいいアイデアのある人いたら教えて下さい!
先週、Exploratory v5.3をリリースしました!
まだリリースのアナウンスメントが追いついてないのですが、ダウンロードのページからダウンロードできます。
今週木曜日のオンライン・セミナーで新機能の紹介をするので興味のある人はぜひ参加してみて下さい!
v5.3のパッチとしてv5.3.1を来週あたま頃までにリリースする予定です。スケジュールの都合でv5.3に入り切らなかった機能と、すでに確認されている問題に対する修正などが入ってきます。
探索的データ分析をみんなでオンラインで学ぶ場として「EDAサロン」をやっています。
毎月こちらからデータを出題しますので、データを探索的に分析して自分にとっておもしろいと思うような気づきやインサイトをみんなと共有していくものです。
今月8月は世界の家畜生産量データです。
詳細はこちらのページにあります。誰でも参加できるので、ぜひカジュアルに参加してみてください!
毎週火曜日のお昼12時はExploratoryアワーです。
Exploratoryのユーザーの方からいただいた、データに関する質問にExploratoryを使ったライブデモを通して答えています。
今週は、チャートのハイライトとコメント機能の紹介です。
詳細はこちらのページにあります。
毎回好評をいただいているデータサイエンス・ブートキャンプですが、次回は11月です!
データサイエンス、統計の手法、データ分析を1から体系的に学び、ビジネスの現場で使えるようになりたいという方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください!
それでは、今週は以上です。素晴らしい一週間を!
西田, Exploratory/CEO
KanAugust(Twitter)
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